クローゼットの奥で眠ったままの着物や、処分される運命にある古着たち。これらを現代のライフスタイルに馴染むアイテムへと蘇らせる「UZ Fabric(ウズファブリック)」というブランドをご存知でしょうか。2020年2月3日現在、同ブランドが手掛けるストールやワンピースは、古き良き和の情緒を保ちつつも、驚くほどモダンな輝きを放っています。
この革新的なアップサイクルを牽引しているのは、ウズ代表の小寺沢裕子さんです。彼女の手法は、まず着物を丁寧に解体して約30センチメートル幅の布地にし、それをパッチワークのように複雑に組み合わせるというもの。異なる柄や色味を調和させるセンスは卓越しており、和の雰囲気を残しながらも都会的な印象を与えます。性別を問わず愛されるそのデザインは、多くの人々の心を掴んでいます。
循環を生み出すクリエイションのこだわり
特筆すべきは、制作過程で生まれる端切れすらも無駄にしない姿勢です。小寺沢さんは「捨てるのはもったいない」という思いから、それらを使ってラグやアクセサリーを製作し、資源を余すところなく活用しています。本業はウェブコンサルティングを手掛ける小寺沢さんが、畑違いの着物リメイクに踏み切った背景には、「着物は好きでも普段使いにはハードルが高い」という悩みがありました。
洋装にリメイクしても「納得いくカッコいいものがない」と感じた悔しさが、ブランド設立の原動力となったのです。SNS上でも「着物の美しい絵柄が現代服として息を吹き返している」「これなら日常的に着物を楽しめる」といった称賛の声が相次いでいます。私自身、伝統をただ守るだけでなく、時代の感性に合わせて更新し続けるこのアプローチこそ、今の時代に求められる真のサステナブルな形だと確信しています。
ちなみに、ウズという社名には「周囲を巻き込んだり、巻き込まれたり」という素敵な願いが込められています。2020年2月中には、都内で開催される合同展にて新作が披露される予定とのこと。伝統を再定義する小寺沢さんの挑戦から、今後も目が離せません。
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