徳島県鳴門市で革新的な技術を生み出し続ける、徳島大学発の半導体ベンチャー「ナイトライド・セミコンダクター」が、知的財産を巡る重要な戦いで大きな勝利を収めました。2020年2月4日、同社が米国企業に対して提起していた特許侵害訴訟において、米カリフォルニア州北部地区連邦裁判所から全面的に主張を認める判決が下されたことが発表されたのです。
今回の訴訟の焦点は、ナイトライド社が誇る主力技術、紫外線LEDの製造に関わる特許権の保護でした。具体的には、殺菌効果が非常に高い「短波長LED」を実現する「窒化ガリウム系化合物半導体」という技術です。ここで少し専門的な話をすると、窒化ガリウムとは、青色や紫外線の発光を可能にする次世代の半導体材料のこと。この分野で独自の技術を保有するナイトライド社が、2017年5月に米国の企業「RayVio(レイビオ)社」に対して、同社の特許を侵害しているとして製造販売の差し止めを求めたのが始まりです。
世界が認めた日本の技術力と今後の展望
2020年1月13日に下された判決では、米連邦地裁がRayVio社の侵害を明確に認定しました。さらに特筆すべきは、RayVio社が主張していた「ナイトライド社の特許は無効である」という訴えを退け、その正当性と有効性を強く支持した点でしょう。この判断は、2019年12月に米特許庁が同社の特許請求を有効と認めた流れを決定づけるものであり、まさに日本のベンチャー企業が持つ高い技術力が世界的な舞台で証明された瞬間と言えます。
今回の判決を受け、SNS上でも「地方の大学発ベンチャーが世界の巨大市場で勝利するのは痛快だ」「殺菌技術の重要性が増す中で、知財が正当に評価された意義は大きい」といった称賛の声が相次いでいます。私自身、中小企業やスタートアップが技術力で正当な評価を勝ち取る姿には強く胸を打たれるものがあります。技術開発という険しい道を歩む人々にとって、今回のニュースは大きな希望の光となるはずです。
なお、今回の訴訟では損害賠償を求めていませんが、ナイトライド社は別の動きも見せています。2018年7月には、同様の特許侵害を訴えて米国の電子部品商社である「DigiKey(デジキー)社」を相手取り、東京地方裁判所へ賠償請求訴訟を起こしているのです。世界を舞台にした同社の強気な知財戦略は、今後も半導体業界の勢力図に小さくない影響を与えていくことでしょう。
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