2020年2月5日、植物性油脂や大豆たん白事業で業界を牽引する不二製油から、2020年4月1日付で実施される画期的な機構改革および役員・幹部社員の人事異動が発表されました。今回の発表は、単なる担当者の変更にとどまらず、地球環境への配慮や未来の食糧危機を見据えた同社の強い決意が感じられる内容となっています。私たちの日々の食卓を根底から支える企業の動向として、非常に注目すべきニュースだと言えるでしょう。
環境問題と次世代の食を見据えた組織再編の全貌
特に目を引くのは、新しい部署が次々と新設される点です。具体的には、エネルギー管理統括室が新たに設けられるほか、開発部門内に企画戦略室や分析開発室が誕生します。このエネルギー管理統括室のトップには玉井信幸氏が就任する運びです。近年、製造業においてエネルギー効率の最適化や温室効果ガスの削減は喫緊の課題となっており、専門部署を立ち上げることで環境負荷低減に本腰を入れる姿勢が明確に打ち出されています。
また、取締役生産部門長の佐野浩之氏が阪南事業所長を兼任し、生産部門の要である油脂分別生産は平勝利氏が引き継ぐ予定です。ちなみに油脂分別生産とは、温度によって固まる成分と液状の成分に油を分ける高度な技術のことで、チョコレートの口どけなどを左右する重要な工程を指しています。こうした専門性の高い分野に適切な人材を配置しつつ、開発部門では長谷川芳則氏や佐藤亮太郎氏らが新設部署のトップとして最前線を牽引していく形になります。
さらに、知的財産室長には大和信也氏、たん白素材開発室長には中村靖氏が就任する点も見逃せません。たん白素材開発室は、現在世界中で爆発的なブームとなっている大豆ミートなどの植物性代替肉を生み出す心臓部にあたります。特許などの知的財産をしっかりと保護しながら、次世代の食を担う新素材の研究開発を加速させる狙いがあるのは間違いないでしょう。一連の開発部門の強化からは、技術力で世界と戦うという気迫が伝わってきます。
人事総務部門に目を向けると、人事担当に添島久美子氏、総務担当に吉谷恭子氏が起用されており、女性リーダーの登用が推進されている様子も伺えます。インターネット上のSNSでも、「大豆ミート市場が伸びている今、たん白素材開発の強化は株主としても期待大」「エネルギー管理の専門部署設立はESGの観点からも素晴らしい」といった好意的な反響が多数寄せられており、今回の発表がいかに社会的な関心を集めているかが分かります。
インターネットメディアの編集者として私は、今回の不二製油の英断を大いに評価しています。目先の利益だけを追求するのではなく、環境問題の解決や食糧難への備えといった地球規模の課題に対して、組織の根幹からアプローチしようとする姿勢は他の企業の模範となるはずです。2020年4月1日以降、新しい体制のもとで同社がどのような革新的な製品やサステナブルな取り組みを世に送り出してくれるのか、今後の飛躍から目が離せません。
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