浜松駅周辺の活気が失われつつある昨今、そんな状況を打破しようと熱い情熱を燃やす若者たちがいます。浜松市内にキャンパスを置く大学生を中心に結成された市民団体「浜松若者社中」が、2020年1月6日に始動させたのが「はままつカレー御朱印帳」というユニークな取り組みです。これは、駅周辺の個性豊かなカレー店を巡ってスタンプを集める企画で、街に再び若者の足音を響かせようという狙いがあります。
SNSなどのオンライン上でも、この企画は早くも話題を集めています。「カレーのスタンプラリーなんて楽しすぎる」「意外と知らない名店が見つかった」といった声が学生を中心に広がり、これまであまり駅前を訪れなかった層からも注目されているようです。美味しいカレーを楽しみながら、ゲーム感覚で街を巡るという体験が、若者たちの心をしっかりと掴んでいるのでしょう。
なぜ今、カレーなのか?学生たちが描く浜松の未来
この企画が生まれた背景には、かつてのにぎわいを失いつつある浜松駅前の現状がありました。2008年の「プレ葉ウォーク浜北」や2009年の「ららぽーと磐田」といった郊外型大型商業施設の台頭により、中心部を訪れる人の数は年々減少傾向にあります。浜松駅周辺の休日歩行者数は、2006年度の約20万人から2016年度には約17万3000人まで落ち込んでしまいました。
地元学生たちからも「駅前に遊ぶ場所が少ない」「飲み会の時くらいしか行かない」といった本音が多く聞かれます。そんな中で彼らが目を付けたのが、実は浜松に数多く点在するこだわりのカレー店でした。インド、ネパール、スリランカ、欧風など、バラエティに富んだカレーの名店を繋ぎ合わせることで、まるで「御朱印帳」を集めるようなワクワク感と共に、駅前を回遊する仕組みを作り上げたのです。
スマホで完結!最新技術を活用したスマートなスタンプラリー
今回の企画では、私たちの生活に欠かせない対話アプリ「LINE」を巧みに活用しています。専用のQRコードを読み取るだけで、LINEの「ショップカード」機能に自動でスタンプカードが作成される仕組みです。店で食事をするたびにQRコードを読み込み、3ポイント貯まるごとに「ドリンク無料」や「トッピング無料」といった素敵な特典が受け取れます。
わざわざ紙のスタンプカードを持ち歩く必要がないため、非常に手軽ですよね。個人的には、こうしたテクノロジーとアナログな街歩きの融合こそが、今の時代に合った地域活性化の鍵になると感じています。地域イベントはとかく古臭くなりがちですが、若い世代が中心となってデジタルツールを使いこなすことで、イベントのハードルがぐっと下がっている点は大いに評価されるべきでしょう。
このイベントは2020年2月29日に一旦終了する予定ですが、運営側は今後の継続や、参加店舗の拡大も視野に入れています。美味しいカレーの力で、浜松の街に再び笑顔と活気があふれる光景を期待せずにはいられません。ぜひ皆さんも、この機会にカレーの香りに誘われて、浜松の駅前を散策してみてはいかがでしょうか。
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