新型肺炎の脅威のなかでカンボジア首相が急遽訪中!習近平国家主席と魅せた「真の友情」とその波紋

2020年2月5日、中国の北京にて、世界の耳目を集める異例のトップ会談が実現しました。中国の習近平国家主席が、カンボジアのフン・セン首相と顔を合わせたのです。

会談の舞台となったのは、北京の中心部に位置する「人民大会堂」として知られる場所でした。ここは中国の国会にあたる全国人民代表大会が開かれるほか、重要な外交行事が行われる国家の威信を象徴する巨大な建築物として有名です。

湖北省の武漢市を震源地として全国的な猛威を振るっている新型肺炎ですが、この感染拡大が深刻化して以降、海外の首脳が北京を訪問するのは今回が初めてのケースとなります。新型肺炎とは、未知のウイルスによって引き起こされる呼吸器系の深刻な疾患であり、世界中が厳戒態勢を敷いている状況だといえるでしょう。

このような異常事態の最中に急遽決まったフン・セン首相の訪問に対し、習主席は「防疫の阻止戦に打ち勝つ自信と能力がある」と力強くアピールしました。さらに、困難な時期の訪問は両国の友情と信頼が強固であることの証左だとして、カンボジア側の対応を手放しで称賛したのです。

一方のフン・セン首相も「中国が困難に直面しているときに、共に乗り越えることこそが真の友達である」と熱い言葉で応じました。実際にカンボジア政府は、感染拡大後も中国発着の航空便を停止しないという、他国とは一線を画す方針を貫く意向を示しています。

スポンサーリンク

ネット上で広がる賛否両論と今後の懸念

こうした両国の蜜月ぶりをアピールする会談に対して、SNS上では様々な反響が飛び交っているのをご存知でしょうか。一部では「有事の際に見せる強固な同盟関係は素晴らしい」といった好意的な意見が見られる一方で、否定的な声も決して少なくありません。

とくにTwitterなどのSNS空間では、「航空便を止めないのは自国民の命を危険に晒す行為ではないのか」「中国に対する過度な忖度が働いているのでは」といった厳しい指摘が相次いで拡散されており、世界中がカンボジアの動向を不安視している様子がうかがえます。

メディアの最前線で情報を追う私の個人的な見解としても、フン・セン首相の決断には強い危惧を抱かざるを得ません。確かに国際社会における政治的、あるいは経済的な結びつきをアピールする絶好の機会かもしれませんが、ウイルスの脅威は国家間の友情を忖度してはくれないのではないでしょうか。

何よりも最優先されるべきは国民の健康と安全の確保であり、航空路線の維持という選択は、水際対策としてあまりにも無防備な判断であると感じます。この「真の友情」を誇示する外交パフォーマンスが、結果的にカンボジア国内での感染爆発という最悪の事態を招かないことを、今はただ祈るばかりです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました