大手旅行会社のJTBは、国内向け宿泊予約サイト「るるぶトラベル」や、訪日外国人向けの「ジャパニカン」を2020年2月に大幅リニューアルしました。今回の刷新は、シンガポールを拠点とする世界的なオンライン旅行会社(OTA)である「アゴダ」との強力な連携によって実現しています。JTBはこれまでの自前主義を脱却し、最先端のデジタル技術を大胆に導入しました。遅れが指摘されていたネット販売力を、一気に強化する狙いが見えてきます。
実は「るるぶトラベル」の全面刷新は実に13年ぶりのことです。これまでの画面は、宿泊の検索窓と同時に、割引クーポンや数々のキャンペーン情報が所狭しと並んでいました。そのため、ユーザーからは「目当ての情報が見つけにくくて使いづらい」という不満の声が上がっていたのも事実です。ネット上では「昔ながらのサイトで予約に時間がかかる」という意見も散見され、利便性の向上が急務となっていました。
新しいウェブサイトは、無駄を削ぎ落としたシンプルかつ洗練されたデザインへ変貌を遂げています。行き先や日程を入力するだけで、最適な宿泊先が瞬時に表示される仕組みです。ここで活躍するのがAI(人工知能)です。AIとは、コンピューターが人間のように学習や判断を行う技術を指します。このAIが、ユーザー個人の好みや過去の動向を分析し、最適なホテルや旅館をオーダーメイドのように提案してくれるようになりました。
さらに、検索を開始してから最終的に予約が完了するまでの画面の切り替わり回数も、大幅に削減されています。これにより、お気に入りの宿をストレスなく、驚くほどのスピードで手軽に確保できるようになりました。SNS上でも今回のリニューアルは大きな話題を呼んでおり、「驚くほど動きが軽くなった」「直感的にサクサク予約できて嬉しい」といった前向きな反応が相次いでいます。ユーザーの不満は見事に解消されたと言えるでしょう。
JTBとアゴダは2018年に業務提携を結んでおり、今回のサイト刷新はその協力関係が実を結んだ形となります。また、アゴダの持つ世界的なネットワークを通じて、海外の旅行客に向けてJTB独自の魅力的な旅行商品を販売する取り組みも始まっています。今回の改革は、単なる見た目の変更にとどまらず、日本の観光産業をさらに盛り上げるための大きな一歩になるのではないでしょうか。
編集部の視点として、今回のJTBの決断は非常に英断だったと評価できます。伝統ある企業がプライドを捨てて海外のライバルと手を組むことは、容易ではありません。しかし、ユーザー目線を第一に考えた結果、非常に使いやすいサービスへと生まれ変わりました。今後はサイトから集まる膨大なビッグデータを活用し、さらなる販売促進の研究が進められる予定です。これからの旅行予約がどう進化していくのか、期待が高まります。
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