医療機器の大手メーカーであるテルモ株式会社が、2020年4月1日付で実施する重要役員人事と組織再編を2020年2月7日に発表しました。今回の異動は、同社が目指すグローバル市場での競争力向上と、医療現場の安全を支えるガバナンス体制の強化を具現化する布陣となっています。実力派リーダーたちの配置転換により、次世代に向けた変革の波が押し寄せている印象を受けるでしょう。
今回の発表で特に目を引くのは、経営の根幹を支える最高役職(チーフ職)の役割変更です。高木俊明氏が取締役兼専務執行役員として、品質保証や生産、IT統括など幅広い部門の「管掌(かんしょう)」に就任します。管掌とは特定の事業部門を俯瞰して管理・監督する極めて重要なポジションのことです。医療機器という人の命に直結する製品を扱う企業だからこそ、品質管理のトップが持つ権限を拡大したのだと考えられます。
さらに、羽田野彰士氏が営業管理やコンプライアンスの管掌に加え、広報やサステナビリティ推進の担当へと回ります。近年は企業が社会に与える影響や環境配慮が厳しく評価される時代となりました。テルモが持続可能な社会の実現へ向けて、発信力とガバナンスを本気で強化しようとする姿勢の表れだと言えます。企業価値を高める広報戦略にも、より一層の深みが生まれそうです。
主要事業カンパニーの新リーダーシップ
主力事業を牽引するリーダー陣の交代も見逃せません。ホスピタルカンパニーの新たなプレジデントには、これまで心臓血管領域で手腕を振るってきた鮫島光氏が着任します。一方、心臓血管カンパニーのトップには長田敏彦氏が昇格する形となりました。このように実績のあるエースたちをクロス配置することで、社内の知見を融合させ、各事業のイノベーションをさらに加速させる狙いがあるのでしょう。
インターネット上のSNSでも、この人事ニュースに対して「テルモがさらに世界展開を加速させそうだ」「品質とコンプライアンスの強化は素晴らしい」といった前向きな反応が数多く見られます。医療業界の関係者や投資家からの期待も非常に高く、企業の未来を占う大きな転換点として注目が集まりました。新体制が始動する2020年春からの同社の躍進に、期待の胸が膨らみます。
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