世界中が固唾をのんで見守る異例の事態が、日本のウォーターフロントで展開されています。集団感染という大きな試練に見舞われた大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」をサポートするため、神奈川県は2020年2月10日に対策本部を緊急に立ち上げました。依然として船内には約3600人もの人々が滞在しており、今後も感染が拡大する懸念が拭えません。事態は一刻を争うため、国や地元自治体が一体となった迅速な救護体制の構築が急務となっています。
今回の決定を受けて、SNS上では「乗客の皆さんの安全を第一に祈っています」「横浜の医療崩壊を防ぎつつ、しっかりとした隔離と搬送を行ってほしい」といった、現場を応援する声や今後の展開を注視する書き込みが相次いでいます。見えないウイルスとの闘いに、ネット上でも緊張感が高まっているのが現状でしょう。
ワンチームで挑む!各機関の垣根を越えた連携体制
この難局を乗り切るため、神奈川県庁の本庁舎2階には特別な事務スペースが用意されました。そこには厚生労働省や横浜市といった関係機関の担当者が集結し、24時間体制で情報収集にあたっています。ここで重要となるのが、陽性反応が出た患者を安全に陸上へと運ぶ「搬送ルートの確保」や、適切な治療を行うための「受け入れ医療機関の割り振り」をいかにスムーズに行うかという点です。
ここで使われる「医療機関の調整」とは、感染症に対応できる隔離病床(ウイルスの外部流出を防ぐ特殊な病室)を持つ専門病院と密に連絡を取り合い、どこの病院に何人を受け入れられるかを割り振る高度なマネジメントを指します。パニックを防ぐためには、こうしたバックヤードでの緻密な戦略が欠かせません。
「パニックは絶対に回避する」黒岩知事が示す強い覚悟
対策本部のトップに就任した黒岩祐治知事は、2020年2月10日に開かれた危機管理対策会議の席上で、強い決意を表明しました。「あらゆる状況を頭に描きながら、万全の準備を整えたい。問題が発生してから慌てふためき、社会が混乱に陥る事態だけは絶対に阻止しなければならない」と言葉に力を込めています。最悪のシナリオを想定しつつ冷静に先手を打つ姿勢は、不安を抱える市民にとっても一筋の安心感に繋がるはずです。
私は今回の神奈川県の迅速な動きを高く評価するとともに、これこそが真の危機管理であると考えます。未知の感染症に対して100パーセントの正解を見つけることは困難ですが、縦割り行政の弊害をなくして「国・県・市」がワンチームで動くことこそ、乗客や乗組員、そして地域住民の命を守る唯一の手段ではないでしょうか。現場で奮闘する関係者の安全を願いつつ、今後の推移を見守りたいと思います。
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