2019年7月2日、霞が関に大きなニュースが駆け巡りました。総務省が幹部人事を発表し、現職の安田充事務次官が退任、その後任として鈴木茂樹総務審議官が昇格することが明らかになったのです。この決定は、単なる組織内の交代劇にとどまらず、今後の日本の通信行政を占う上で極めて重要な意味を持っています。
そもそも「事務次官」とは、大臣などの政治家を除いた官僚機構における最高位のポストを指します。省庁の実務を取り仕切る、まさに事務方のトップリーダーと言えるでしょう。この重責を担うことになった鈴木氏は、神奈川県出身の63歳。1981年(昭和56年)に東京大学農学部を卒業後、旧郵政省に入省して以来、長きにわたり行政の中枢を歩んできたベテラン官僚です。
「旧郵政」復権の衝撃とSNSの反応
今回の人事で特筆すべきは、鈴木氏が「旧郵政省」の出身であるという点ではないでしょうか。総務省は2001年の省庁再編で、旧自治省、旧郵政省、旧総務庁が統合して誕生しました。省内では出身母体ごとのバランスや主導権争いが注目されがちですが、旧郵政省出身者が次官に就くのは、2016年まで務めた桜井俊氏以来のこととなります。
桜井俊氏といえば、国民的アイドルグループ「嵐」の櫻井翔さんの父親としても知られる有名人です。そのため、今回のニュースを受けてSNS上では「桜井パパ以来の郵政系次官か!」「久しぶりの郵政省組、放送業界への影響はどうなる?」といった声が上がっており、業界関係者だけでなく一般層からも熱い視線が注がれているのが分かります。発令は2019年7月5日付けとのことです。
来るべき5G時代への期待と編集部の視点
私自身、このタイミングでの「旧郵政系トップ」の復活を非常に興味深く受け止めています。というのも、現在は次世代通信規格「5G」の本格的な商用化や、NHKのネット常時同時配信の是非など、通信・放送業界が歴史的な転換点を迎えている真っ只中だからです。
これまでの旧自治省ルートから、通信行政に明るい旧郵政省ルートへトップが替わることは、日本のデジタル戦略を加速させる強いメッセージに他なりません。鈴木新次官の手腕によって、日本の通信インフラがどのように進化し、私たちの生活利便性がどう向上していくのか。その舵取りには、単なる行政調整の枠を超えた強力なリーダーシップが求められます。新体制となる総務省の動向から、今後も目が離せません。
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