令和の時代が始まって最初の月が終わろうとしている2019年05月30日、私たちの生活に身近な「冷蔵庫」や「エアコン」に関わる重要なニュースが飛び込んできました。原田義昭環境大臣は29日、これらの機器の冷却に使われる「代替フロン」の回収目標について、当初の計画を大幅に前倒しする意向を表明しました。具体的には、回収率70%の達成時期を「2030年」から「2020年代」へと早めるというのです。
同日には「改正フロン排出抑制法」も成立し、国を挙げてこの見えない環境汚染物質との戦いを加速させる構えです。そもそも「代替フロン」とは何でしょうか?かつてオゾン層を破壊するとして規制された特定フロンの代わりに普及した化学物質ですが、実は二酸化炭素(CO2)の最大1万倍もの温室効果を持つ「強力な温暖化ガス」であることは、あまり知られていません。
G20大阪サミットを見据えた「環境先進国」へのアピール
なぜ今、これほど急ピッチで対策が進められているのでしょうか。背景には、6月下旬に大阪で開催される「G20首脳会議」の存在があります。世界中のリーダーが集まるこの晴れ舞台で、日本は議長国として環境対策への本気度を示さなければなりません。現状の回収率が4割弱に留まっているという不都合な真実を打破し、世界に対して「日本はやる気だ」と胸を張るための布石とも言えるでしょう。
今回の法改正では、機器の廃棄時にフロンを大気に放出させる不法投棄などに対し、即座に罰則を科せるよう規制が強化されました。これに対しSNS上では、「エアコン捨てるだけで温暖化に加担してたとは知らなかった」「業者の不法投棄は厳しく取り締まるべき」「目標前倒しはいいけど、回収費用が高くならないか心配」といった、驚きと懸念の声が入り混じっています。
「グリーン冷媒」への転換と私たち消費者の責任
規制だけでなく、技術革新への期待も高まっています。原田大臣は、そもそもフロンを使わないアンモニアなどの自然物質を利用した「グリーン冷媒」の開発も推進する考えを示しました。これが普及すれば、漏洩リスクそのものをなくす根本的な解決に近づくはずです。
コラムニストとして私見を述べれば、法律や技術も大切ですが、最終的な鍵を握るのは私たち消費者の「意識」です。安さだけで廃棄業者を選んでいないか、買い替え時に環境性能を気にしているか。便利な暮らしの裏側にあるリスクを正しく理解し、適正なコストを負担する覚悟を持つこと。それこそが、地球に優しい真の「クール」な選択と言えるのではないでしょうか。
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