2019年5月、滋賀県草津市の名神高速道路で起きた大型観光バスによる痛ましい多重追突事故。17名もの死傷者を出したこの悲劇を受け、運行会社である「ワールドキャビン」の社長らが同年5月27日夜、堺市内で記者会見を開きました。深々と頭を下げ、被害者への哀悼と謝罪の言葉を述べましたが、そこで語られた過酷な労働実態に、多くの人が言葉を失いました。
逮捕された52歳の男性運転手は、20年近いキャリアを持つベテランで、入社以来無事故を続けていました。糖尿病などの持病はあったものの、医師の診断に基づき乗務に支障はないと判断されており、事故当日の朝の点呼でも異常は見られなかったといいます。しかし、会社の記録が示す彼の勤務状況は、あまりに常軌を逸したものでした。
驚くべきことに、事故発生までの5月の休日はわずか4日間。半日出勤を含めれば、なんと「13日連続勤務」という過酷なスケジュールをこなしていたのです。これに対しSNS上では、「プロ意識だけでカバーできる限界を超えている」「これは事故ではなく、もはや事件だ」といった、会社側の安全管理体制を厳しく問う声が噴出しました。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、業界全体にはびこる長時間労働の闇に、今こそメスを入れるべき時でしょう。
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