日本の食卓を支える「食糧基地」としての存在感が、一段と高まっています。九州農政局が2019年07月03日に発表した統計によれば、2017年における九州全域の農業産出額は1兆8356億円に達しました。これは前年と比較して1%の増加を記録しており、驚くべきことに7年連続で右肩上がりの成長を続けているのです。地域全体で農業が活性化している様子が、数字からも明確に伝わってきます。
今回の成長を力強く牽引したのは、牛や豚、鶏などの飼育を指す「畜産」部門に他なりません。畜産分野は前年から3%もの伸びを見せており、九州農業の屋台骨として確固たる地位を築いています。SNS上では「地元の肉が評価されるのは誇らしい」「九州産のブランド牛を応援したい」といった温かい声が溢れており、消費者からの期待値も非常に高いことが伺えるでしょう。生産者のたゆまぬ努力が、着実に収益へと繋がっている証拠です。
特筆すべきニュースとして、鹿児島県の躍進が挙げられます。同県の農業産出額は今回、史上初めて5000億円という大台を突破する快挙を成し遂げました。この結果により、鹿児島県は11年ぶりに全国第2位の座を奪還しています。トップを走る北海道を猛追する勢いには目を見張るものがあり、県内各地の生産現場からは喜びの声が上がっているに違いありません。まさに、九州の農業を象徴する圧倒的なパワーを感じさせます。
もちろん、九州の他県も負けてはおりません。宮崎県が全国5位、熊本県が全国6位と、常に上位に名を連ねる「農業県」としての意地を見せています。ここで言う「農業産出額」とは、農家が生産した品物を市場価格で評価した合計金額のことで、地域の農業がどれだけ経済的な価値を生み出したかを示す指標です。上位にこれほど九州の県が集中している事実は、この土地が持つ気候や技術力の豊かさを物語っていると言えるでしょう。
編集者としての視点ではありますが、この成長を一時的な流行で終わらせない仕組み作りが重要だと考えます。現在の好調は畜産の単価上昇や効率化が寄与していますが、気候変動や飼料価格の高騰といった懸念材料も無視できません。今後、持続可能な農業を実現するためには、テクノロジーを活用したスマート農業の導入や、若手生産者の育成がさらに加速することを期待します。九州が日本の食を未来へ繋ぐリーダーであり続けることを、心から願ってやみません。
コメント