EVの常識を覆す2段階変速!アイシン精機が放つ次世代駆動装置「eAxle」の驚異的な実力

自動車業界に「CASE」と呼ばれる100年に一度の変革の波が押し寄せる中、アイシン精機グループが未来を切り拓く革新的な技術を披露しました。2019年09月18日、北海道豊頃町にある広大な試験場にて、次世代の電動車向けに開発を進めている最新の駆動装置を搭載した試乗車が公開されたのです。

今回の目玉となるのは、モーターとギア、そして電力を制御するインバーターを一体化した「eAxle(イーアクスル)」という装置です。アイシンが誇るギア技術と、デンソーの高性能なインバーターを融合させたこのユニットは、今後の電気自動車(EV)市場で覇権を握る重要な鍵となるでしょう。

SNS上では「EVに変速機は不要だと思っていたけれど、2段構えなら効率が劇的に上がりそう」といった、技術的な進化に対する驚きの声が早くも上がっています。特に商用車向けに設計された最大出力150キロワットのモデルは、業界でも珍しい「2段階変速」を採用している点が大きな特徴といえます。

一般的なEVは変速機を持たないシングルスピードが主流ですが、アイシンはあえて低速と高速のギアを切り替える仕組みを取り入れました。これにより、重い荷物を積んだ際の発進加速と、高速走行時のエネルギー効率を高い次元で両立させることに成功したのです。

実際に試乗車が時速90キロメートル付近に達すると、ギアはショックを感じさせることなく滑らかに高速側へと切り替わります。EV特有の静粛性を保ちつつ、どこまでも伸びていくような力強い加速感は、まさに次世代の乗り心地を体現しているといっても過言ではありません。

一方で、最大出力100キロワットの装置を搭載したハイブリッド車(HV)の試乗も行われ、エンジンとモーターが連携した鋭い加速性能が披露されました。アイシン精機の伊勢清貴社長は、まずは需要が旺盛な四輪駆動のHV向けに、この技術が広く普及していくとの見通しを示しています。

筆者の視点としては、単なる電動化に留まらず「走りの質」に変速技術でアプローチする姿勢に、老舗メーカーとしての意地と深いこだわりを感じます。効率一辺倒になりがちなEV開発において、この2段変速がもたらす余裕のある走りは、多くのユーザーを虜にするはずです。

アイシングループは、電動車向け製品の比率を2019年の6%から2023年には20%まで引き上げるという意欲的な目標を掲げています。デンソーとの合弁会社「ブルーイーネクサス」を通じた開発体制も盤石であり、世界中の道をこの新しい駆動装置が駆け抜ける日はすぐそこまで来ています。

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