2030年に自家用車が消える?MaaS普及で激変する自動車市場の未来と法人が主役の新常識

私たちの生活に欠かせない「車」の在り方が、今まさに歴史的な転換点を迎えています。2019年10月25日現在、自動車業界では「所有から利用へ」というパラダイムシフトが加速しており、2030年には世界の新車販売の過半数を法人が所有する商用車が占めるという驚きの予測が立てられています。

SNS上でも「もう車は買わずにシェアする時代だ」「維持費を考えると賢い選択」といった声が目立ち始めています。PwCコンサルティングの早瀬慶氏は、この現象を単なる流行ではなく、約100年続いた「個人所有モデル」の終焉であると指摘しています。かつて馬車が主役だった時代からT型フォードの登場で自家用車が普及したように、再び主役が入れ替わろうとしているのです。

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シェアリングが変える車の「カタチ」と耐久性の重要性

この変化の最大の原動力は、移動をサービスとして捉える「MaaS(Mobility as a Service)」の浸透です。MaaSとは、バスや電車、タクシー、カーシェアなどをITで統合し、最適な移動手段を一括提供する仕組みを指します。2018年には日本国内のカーシェア登録者数が130万人を突破し、10年前の400倍という驚異的な成長を記録しました。

不特定多数が利用するシェア車両は、従来の自家用車よりも圧倒的に高い稼働率が求められます。早瀬氏によれば、90%を超える稼働率に耐えうるボディーやタイヤの強度が必須となり、壊れても即座に修理できるメンテナンス性が車両開発の生命線になります。もはや車は「愛車」としての嗜好品ではなく、効率を追求する「インフラ」へと変貌を遂げつつあるのです。

2030年以降のロードマップ:自動運転とAIが切り拓く新時代

自動車メーカーにとっては、車両を売って終わりという従来のビジネスモデルが通用しなくなります。2030年までは耐久性やコネクテッド技術(車がインターネットに常時接続される状態)が競われ、2040年から2050年にかけてはAIやIoT(モノのインターネット)が完全に融合した、全く新しい移動体が誕生するでしょう。

私個人としては、この変化は都市の景観や税制すらも変えるインパクトがあると感じています。走行距離に応じた課税など、社会システムそのもののアップデートが不可欠です。メーカーは単に「良い車を作る」だけでなく、変化するライフスタイルの中で「どのような移動体験を提供できるか」という構想力が問われる、厳しいながらもエキサイティングな時代に突入しています。

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