2019年11月13日の東京株式市場は、投資家の熱気に包まれた一日となりました。日経平均株価は力強く反発し、ついに年初来高値を塗り替える快挙を成し遂げています。これは2018年10月以来、およそ1年1カ月ぶりとなる高水準であり、市場全体に明るい兆しが見え始めています。
今回の株価上昇を牽引した大きな要因は、為替市場での円安進行と、海の向こう側であるアメリカ株式相場が堅調に推移したことです。投資家の間では「リスクを取って投資をしよう」という心理、いわゆる投資家心理が大幅に改善されました。外部環境の安定が、日本のマーケットに安心感をもたらしたと言えるでしょう。
市場の動きを細かく分析すると、短期的な利益を狙う投資家による積極的な買いや、株価が下がると予想して売っていた勢力が買い戻しを迫られたことが、上昇の勢いを加速させたようです。この「買い戻し」とは、空売りしていた株式を決済するために買う動きのことで、これが集中すると株価は急激に跳ね上がる特性があります。
個別銘柄に目を向けると、指数の影響を受けやすい「値がさ株」の躍進が目立ちました。ファーストリテイリングや東京エレクトロン、アドバンテストといった、1株あたりの価格が高い銘柄が相場を力強く牽引しています。さらに、大塚ホールディングスやファミリーマート、鹿島なども買われ、幅広い業種に資金が流入しました。
一方で、すべての銘柄が上昇したわけではありません。三井金属や大平洋金属などは軟調な動きを見せ、日立製作所や楽天も値を下げて取引を終えています。好調な地合いの中でも、個別の材料や業績見通しによって明暗が分かれる結果となっており、投資家には冷静な銘柄選定が求められる局面といえるはずです。
新興市場の動向と投資家たちの熱い視線
中小型株が集まるジャスダック市場も、日経ジャスダック平均株価が続伸するなど活況を呈しました。個人投資家のマインドが上向いたことで、特に決算発表を終えたばかりの銘柄を中心に買い注文が殺到しています。テクノホライゾンやUTグループ、ホロンといった銘柄が、その恩恵を大きく受けた代表格です。
SNS上では「ようやく含み損が解消された」「高値更新で強気になれる」といった個人投資家の喜びの声が溢れています。こうしたポジティブなムードはさらなる買いを呼び込みますが、一方でワークマンやハーモニックなどの人気銘柄が下落に転じる場面もあり、利益確定の動きも並行して進んでいるようです。
対照的に、新興市場の一角である東証マザーズ指数は反落という結果になりました。特にサンバイオやそーせいグループといった、将来性を期待されるバイオ関連株に売りが目立ったのが印象的です。メルカリも下落するなど、成長期待の高い銘柄群については、一時的な調整局面に入った可能性があります。
編集者の視点としては、主力株への資金流入が続く一方で、新興市場では銘柄ごとの選別がシビアになっていると感じます。年初来高値を更新したことで達成感が出る恐れもありますが、円安基調が続く限り、この強気相場はまだ継続するのではないでしょうか。今は流れに乗りつつも、出口戦略を意識すべき時期かもしれません。
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