若者たちの間で絶大な支持を集めている台湾ティーカフェ「ゴンチャ」が、新たなステージへと踏み出しました。2019年12月10日、会長兼社長兼CEOに就任した原田泳幸氏が、その驚くべき成長戦略を語っています。かつて日本マクドナルドを牽引した「プロ経営者」が、なぜ今、このタピオカ旋風の渦中にあるブランドを選んだのでしょうか。
原田氏とゴンチャの出会いは、マクドナルド時代のアジア責任者との縁がきっかけでした。実際に店舗を視察した彼は、オペレーションの改善次第で利益率が飛躍的に向上すると直感したそうです。世界的な健康志向の高まりを背景に、単なる流行に終わらない「グローバルブランド」への進化を確信したと、力強い眼差しで分析を披露してくれました。
マクドナルドでの反省を糧にする新たな挑戦
現在、韓国では500店舗を超える規模を誇る一方で、日本国内の店舗数は2019年12月10日時点で54店に留まっています。原田氏はブランドの浸透を最優先課題に掲げ、強力なフランチャイズ(FC)パートナーの開拓に乗り出す構えです。FCとは、本部の看板やノウハウを借りて他企業が店舗運営を行う仕組みで、スピード感のある拡大には欠かせません。
「かつてのマクドナルド再建時はバラバラな店舗形態の整理に苦労したが、ゴンチャは新しいため整備しやすい」と原田氏は語ります。SNSでは「あの原田氏がタピオカ業界に来るのか」と驚きの声が上がる一方、彼の経営手腕に期待する意見も噴出しています。過去の変革における反省を活かし、今回はより現場と対話する姿勢を重視しているようです。
世間では「タピオカブームはピークを過ぎた」との見方もありますが、原田氏に焦りはありません。ゴンチャの真の強みは、紅茶や阿里山ウーロン茶など4種のベースティーを自在にカスタマイズできる点にあります。これこそが、一時的な流行に左右されない「ティー文化」の確立を支える柱であり、日本独自のメニュー展開も視野に入れています。
次世代へバトンを繋ぐ「2〜3年」の短期決戦
原田氏は、日本のスタートアップ企業が抱える「人事や教育の未熟さ」を鋭く指摘しています。企業を発展させる本質は社員の成長にこそあると、若手起業家との交流を通じて再認識したそうです。2019年現在、71歳を迎えた彼は、自身の役割を「軌道に乗せるまでの2〜3年」と割り切り、早々に後継者へ道を譲る意向を示しています。
私は、今回の原田氏の起用は、ゴンチャが「ブームの主役」から「日常のインフラ」へと脱皮するための重要な分岐点になると考えています。ベネッセ時代などの苦い経験を経て、より円熟味を増した彼が、どのように組織をまとめ上げるのか注目です。効率化と品質を両立させる「原田マジック」が、再び日本の飲食業界を席捲するでしょう。
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