2019年の下半期、中央競馬の芝コースは驚異的な時計が続出する、まさに「高速馬場」の時代を迎えています。雨による不良馬場に見舞われた日もありましたが、晴天時のコンディションは極めて良好です。特に10月から11月にかけての東京開催では、2歳戦の全4距離でコースレコードが塗り替えられるという異例の事態となりました。
単なる馬場の恩恵だけでなく、そこで輝いた馬たちは将来を嘱望される逸材ばかりです。その中でも2019年12月15日に開催される「朝日杯フューチュリティステークス」には、新記録を提げてきた若駒が集結しました。SNS上でも「今年の2歳レベルは高すぎる」「どの馬が勝ってもレコード更新しそう」と、ファンたちの熱狂的な声が飛び交っています。
衝撃のレコードホルダー、サリオスが魅せる圧倒的な底力
最注目の存在は、前走のサウジアラビアロイヤルカップを制したサリオスでしょう。2019年10月5日のレースでは、中団の3番手から力強く抜け出し、外から迫るライバルを突き放す勝負根性を見せました。特筆すべきは、スローペースでありながら従来の記録を0秒3も更新した点にあります。
「スローペース」とは、レース前半の速度が緩やかになる展開を指しますが、本来は後半に体力を温存できる反面、勝ち時計自体は遅くなりがちです。それにもかかわらず、自身の走破時計を極限まで縮めた身体能力は、今の阪神の芝にも最適と言えるでしょう。2019年12月8日の牝馬G1でもレコードが誕生した今の阪神なら、彼の独壇場になる可能性は高いです。
対抗馬として名高いタイセイビジョンも、2019年11月2日の京王杯2歳ステークスで0秒4ものレコード更新を果たしました。道中で見せた気性の若さは、裏を返せばそれだけ伸び代がある証拠です。最後の直線で見せた爆発的な加速力は、広い阪神の外回りコースでも脅威となるのは間違いありません。
伝統の血統と勢いある伏兵たちが牙を剥く
さらに、2019年11月9日のデイリー杯2歳ステークスを勝ったレッドベルジュールからも目が離せません。出遅れという逆境を跳ね返し、内側から突き抜けた勝負勘は一流です。阪神移設後のこのレースで無類の強さを誇る「ディープインパクト産駒」という点も、馬券を検討する上で外せない強力な後押しとなるでしょう。
私個人の見解としては、高速決着に対応できる裏付けがある馬を優先すべきだと考えます。特にサリオスの見せた「どんな展開でも時計をまとめ上げる適応力」は、現時点での完成度が頭一つ抜けている印象です。とはいえ、馬群を割る根性を見せたウイングレイテストや、粘り強いペールエール、砂の舞台から殴り込みをかけるタガノビューティーなど、伏兵陣も多彩です。
2歳王者の座を巡る戦いは、記録との戦いでもあります。若駒たちが刻む一分一秒が、新しい競馬の歴史を切り拓く瞬間を私たちは目撃することになるでしょう。週末の阪神競馬場が、どのような歓喜に包まれるのか今から期待が膨らみます。
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