くら寿司が狙う「世界のファストフード王」への道!米ナスダック上場で加速する驚異のグローバル戦略

日本の食文化を代表する「回転ずし」が、今まさに世界を席巻しようとしています。国内大手チェーンのくら寿司は、海外の資本市場を巧みに活用した野心的な成長戦略を打ち出しました。これは単なる海外進出に留まらず、現地の証券取引所へ子会社を直接上場させるという、日本の飲食業界では極めて稀な経営モデルを採用している点が大きな特徴です。

2019年08月上旬、米国のナスダック市場において、現地子会社である「Kura Sushi USA」が新規株式公開、いわゆるIPOを果たしました。この歴史的な瞬間に立ち会った田中邦彦社長は、世界最大の市場である米国で、日本の美味しい寿司をより多くの人々に届けたいという熱い想いを語っています。現在、ラスベガスの店舗は家族連れで溢れかえり、レーンを流れる寿司が飛ぶように売れている状況です。

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莫大な資金調達と人材確保で全米制覇へ

今回のIPOによって、くら寿司は約50億円もの潤沢な資金を手に入れることに成功しました。この資金を原動力に、今後5年間は毎年20パーセント増という驚異的なスピードで店舗を拡大していく計画です。将来的には全米で290店舗という巨大なネットワークの構築を見据えており、SNS上でも「アメリカで日本のクオリティが楽しめるのは嬉しい」といった期待の声が広がっています。

また、上場は資金面だけでなく、優秀な人材を惹きつける強力な武器にもなります。ストックオプションという、あらかじめ決められた価格で自社の株を購入できる権利を付与することで、現地での採用力を高める狙いがあるのでしょう。専門家の分析によれば、子会社が自立した信用を得ることで、日本本社からの送金に頼らずとも現地の銀行から融資を受けられる体制が整ったことも、出店を加速させる追い風となっています。

台湾を拠点にアジアへ!打倒マクドナルドの野望

くら寿司の視線は米国だけでなく、アジア圏にも鋭く向けられています。2014年に設立された台湾子会社についても、早ければ2020年度内の上場を目指す方針が示されました。この台湾子会社をアジア展開のハブ、つまり司令塔として位置づけ、今後は東南アジア諸国など、さらなる未開拓エリアへの進出を狙っています。まさに、世界規模での「寿司包囲網」が形成されつつあるのです。

田中社長がライバルとして見据えているのは、意外にも同業の回転ずしチェーンではありません。マクドナルドに代表される、年間売上高1兆円を超える世界的なファストフードの巨人たちです。寿司は「日本のファストフード」であるという自負のもと、現在1割程度の海外売上比率を5割まで引き上げようとしています。この挑戦的な姿勢からは、業界の常識を塗り替えようとする強い意志が感じられます。

国内市場では大手同士の競争が激化し、2019年10月期の既存店売上高が苦戦を強いられるなど、楽観視できない状況が続いています。だからこそ、海外市場が全体の成長を牽引できるかどうかが、同社の未来を左右する鍵となるでしょう。日本発の回転ずしが、ハンバーガーを抑えて世界一の座に就く日が来るのか、その壮大なドラマから目が離せません。

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