🔥 埼玉県新座市の【野火止製作所】が大型看板製造の革命へ!第2工場稼働でコスト2割削減、首都圏再開発を支える精密板金技術

埼玉県新座市に拠点を構える野火止製作所が、2019年9月に第2工場を本格稼働させ、事業拡大とコスト競争力の強化を図ります。これまで外部に委託していた大型看板の組み立て作業などを内製化し、一貫生産体制を確立するのが大きな目的です。同社の主要な取引先である首都圏の大手内装会社からの看板製造依頼が増加している状況を背景に、この度の工場拡張は、成長する需要への対応と企業体質の強化を同時に実現する戦略的な一手と言えるでしょう。

野火止製作所は、鉄やステンレス、アルミといった金属の板材に、レーザー加工機を使って精緻な切削や曲げ加工を施す高度な技術を保有しています。製造する製品は多岐にわたり、機械部品の製造はもちろん、小売店の店名サインや、発光ダイオード(LED)照明を組み込んだ大型商業施設向けの看板も手掛けています。例えば、「三井アウトレットパーク入間」(入間市)では、約7割もの店舗の看板製作を担当するなど、その技術力と実績は非常に高い評価を受けているのです。

これまでの看板製作工程では、看板の文字部分を同社が形作る作業までは担当していましたが、その後の看板への溶接や実際の現場での施工は、外部の協力会社に委託する形で進められてきました。しかし、看板製造の受注が堅調に伸びるにつれて、比例して外注費用もかさむことが経営上の大きな課題となっていたのです。川上博史社長は「商品の企画や製造から、最終的な施工まで、すべてを自社内で一括して行える体制を整えたかった」と語っており、今回の内製化は、このコスト構造の改善とサプライチェーンの効率化を狙ったものです。

新設される第2工場は、主に大型看板の溶接や組み立てを行う専用のスペースとして活用されます。稼働に備えて、同社は大型で厚い板や柱を溶接できる高い技術を持つ職人を新たに1名雇用しました。さらに、現場での確実な施工を行うために、広告物の製作や施工に関する専門知識が認められる国家資格である「屋外広告士」の有資格者も1名確保し、社内の専門性を高めています。この内製化によって、外注費の削減効果は「現在のコストの約2割、年間にして2000万円を削減できると見込んでいる」と川上社長は説明しています。

今回の工場拡充に伴う投資総額は、既存の第1工場の機械設備刷新費用も含めて、総額1億円が見込まれています。具体的には、最新鋭の溶接機や大型クレーンなどの購入費用に充てられるほか、従業員がより快適に作業できる空調設備の導入など、作業環境の整備にも積極的に使われる予定です。従業員についても、職人を含めて昨年から6名増加させており、2019年4月からはベトナムからの技能実習生2名も雇用し、日本の高い技術を日々習得している状況です。

第2工場の稼働を決めた最大の要因は、同社の内装デザイン関連の受注が、2年前と比較して倍増するなど、極めて好調に推移している点にあります。2017年より、川上社長と営業部長が安定的な受注を目指して大手内装デザイン会社への営業活動を精力的に開始したところ、同社の製品の高い品質と確実な納期厳守といった点が顧客から高く評価され、直取引が飛躍的に増加したとのことです。

現在、首都圏では大型ビルの再開発が相次いでおり、2020年の東京五輪が終わった後も、この内装・建設業界の活況は続くと予測されています。また、大手ホテルチェーンの新規出店も続々と計画されており、これらの巨大プロジェクトが野火止製作所のさらなる収益基盤を支えていく見通しです。この積極的な投資と体制強化は、業界の追い風を最大限に活用するための非常に賢明な経営判断であると私は考えます。

同社の2019年3月期の売上高は4億7600万円と過去最高を記録しました。2020年3月期は、現時点では大型の受注が少ないことから若干の減収が予想されているものの、川上社長は「今回の工場体制をしっかりと整えることで、2~3年以内には売上高5億円の達成を目指す」と力強く抱負を述べています。新座市の本社に併設されている第1工場から、第2工場までは徒歩1分という近さで、技術面・管理面での連携もスムーズに行えると期待されます。この新しい生産体制が、同社の今後の飛躍的な成長を後押しすることは間違いありません。

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