ソフトバンクは2019年12月25日、総務省や消費者庁からの指摘を受ける形で、現在提供しているスマートフォン販売プランの抜本的な見直しを明らかにしました。これまで多くのユーザーを悩ませてきた複雑な条件が整理され、より透明性の高い仕組みへと生まれ変わる予定です。
具体的には、48回の分割払いで端末を購入し、25カ月目以降に旧機種を返却して新機種へ買い替えることで、最大24回分の支払いが免除される仕組みを維持しつつ、月々390円徴収されていた「プログラム利用料」を完全に廃止するというものです。
この改定は2020年3月中旬以降の申し込み分から適用される見通しで、ユーザーにとっては実質的な負担軽減に繋がるでしょう。ネット上では「ようやく分かりやすくなった」という歓迎の声がある一方で、「端末返却が前提なのは変わらないのか」といった冷静な意見も飛び交っています。
行政の厳しい視線とプラン名称の変遷
今回の刷新の背景には、これまでの表現方法に対する行政からの厳しい追及がありました。ソフトバンクは2019年9月に「半額サポート+(プラス)」という名称でこのプランを導入しましたが、月額料の支払いが必要な点に批判が集まったのです。
消費者庁からは、追加費用が発生するにもかかわらず「半額」と謳うのは、消費者に実際よりも有利であると誤認させる「優良誤認」を招きかねないとの指摘を受けました。これを受け、2019年10月にはプラン名を変更するなどの対応を余儀なくされています。
今回の決定は、そうした「不透明さ」を完全に払拭するための決断といえるでしょう。編集者としての視点では、通信業界全体が「見かけの安さ」ではなく、真にユーザーが納得できる料金体系へと舵を切る重要なターニングポイントだと感じています。
そもそもスマホの「分割払い」とは、高額な機体代金を月々に分けて支払うローン契約のようなものです。そこに「返却による残債免除」が加わることで複雑化していましたが、利用料がなくなることで、ようやく家計への影響を計算しやすくなるはずです。
最新デバイスが次々と登場する中で、キャリア各社には、小手先のマーケティング手法に頼らず、消費者が安心して最新技術を手に取れるような誠実なプラン設計を継続してほしいと切に願います。
コメント