ビール愛好家の皆様に、心躍るニュースが届きました。キリンホールディングス株式会社が2019年12月24日に発表した調査結果によると、2018年度における世界のビール総消費量が、実に4年ぶりとなるプラス成長を記録したのです。
その総量は、なんと約1億8879万キロリットルに達しました。2017年と比較すると0.8%の増加となっており、世界中で「乾杯」の歌声が再び響き渡っている様子が目に浮かびます。SNS上でも「ビール文化の復活だ!」と喜びの声が溢れ、大きな話題を集めています。
今回の回復劇を力強く牽引したのは、目覚ましい発展を遂げている新興国市場です。特にアフリカ大陸の勢いは凄まじく、驚くべきことに8年連続で前年の消費実績を更新し続けています。若年層の人口増加や経済成長が、そのままビールの需要へと直結しているのでしょう。
ここで注目したいのが「新興国」という言葉です。これは、現在急速に経済が成長している段階にある国々を指し、生活水準の向上に伴って娯楽品であるビールの消費が拡大する傾向にあります。アフリカの熱気は、まさに世界のトレンドを変える原動力となっています。
一方で、長らく市場を独占してきた巨大市場・中国の動向も見逃せません。近年の中国では消費の減少が懸念されていましたが、2018年度はその減少幅が非常に緩やかになったことが判明しました。この踏ん張りが、世界全体の数字を押し上げる重要な要因となったのです。
編集部の視点:ビール文化の多様化がもたらす未来
私個人としては、今回の4年ぶりの増加は単なる数字の回復以上に、大きな意味があると感じています。かつての大量消費時代とは異なり、現代はクラフトビールやプレミアムビールといった「質の向上」が求められる時代へとシフトしています。
アフリカのように爆発的な量が増える地域がある一方で、成熟した市場では味わいや体験を重視する層が増えています。こうした二極化が進む中で、世界全体の消費量が増加に転じたことは、ビールという飲み物が持つ普遍的な魅力が再認識された結果ではないでしょうか。
気候変動や健康志向の高まりなど、業界を取り巻く環境は決して楽観視できるものばかりではありません。しかし、各メーカーのたゆまぬ努力と、各国の文化に根ざした新しい楽しみ方の提案が、再び市場を熱狂させているのは紛れもない事実と言えます。
今後、新興国のインフラがさらに整備され、多様なスタイルのビールが世界中に行き渡れば、消費量はさらに伸びるでしょう。2019年度以降のデータにも期待が高まりますが、まずはこの4年ぶりの朗報を、美味しい一杯と共に祝いたいものですね。
コメント