横浜・伊勢佐木町の「ゆず」が愛した聖地!ライブハウス「クロスストリート」が繋ぐ音楽の力

横浜の歴史が息づく繁華街、伊勢佐木町。かつて青江三奈さんが名曲を育み、あの「ゆず」が路上からスターダムへ駆け上がったこの街には、音楽の魂が脈々と流れています。そんな商店街の誇りを象徴するライブハウス「クロスストリート」が、2020年5月にはついに開設10周年という大きな節目を迎えます。

この場所は、2008年に始動した商店街活性化計画がきっかけで誕生しました。地元のカメラ店主である植田淳さんが「音楽で街を賑やかにしたい」と熱い想いを訴え、市の助成を受けて2010年5月にオープン。ガラス張りの外観は、路上ライブの開放感をそのまま形にしたような温かみのある設計です。

スポンサーリンク

手探りからの挑戦と「ゆず」からの贈り物

運営はまさに体当たりの連続でした。植田さんは本業の傍ら、100組もの音楽家に直接出演交渉を行い、音響を調整する「PA(ピーエー)」の技術も独学で習得。PAとは音を整えてスピーカーから出力する重要な役割ですが、当初は「EQ(イコライザー)」などの専門用語に頭を抱える日々だったそうです。

イコライザーとは、特定の周波数を強調したり削ったりして音色を調整する装置のこと。そんな苦労が実を結び、施設名までも命名してくれた「ゆず」が2010年7月にサプライズライブを敢行した際は、商店街が歓喜に包まれました。壁に残された「ザキは僕らの原点」というサインは、今も宝物です。

世代を超えて交差する伊勢佐木音楽の未来

SNSでも「商店街がライブハウスを直営するなんて珍しい!」「ゆずの聖地巡礼で訪れたい」と大きな反響を呼んでいます。ゴダイゴのミッキー吉野さんのようなレジェンドから、夢を追う若者、そしてママさんコーラスまで、ここはまさに多様な文化が「交差(クロス)」する場所となっています。

私は、こうした「個人の情熱」が街の景色を作る姿に深く心を打たれます。植田さんはカメラ店を閉じた今も、ワンコインで楽しめる土日ライブの企画に汗を流しています。音楽の力を信じ抜き、損得抜きで街に尽くすその姿勢こそが、伊勢佐木町という街の本当の魅力なのではないでしょうか。

2019年12月26日現在、クロスストリートは大晦日まで公演を続け、2020年の輝かしいアニバーサリーイヤーに向けて準備を進めています。伊勢佐木町の賑わいを作ってきたのは、間違いなくこの場所と、そこへ集う人々です。ぜひ一度、その熱気を肌で感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました