スマートフォンの画面に夢中になるあまり、尊い命が失われるという痛ましい事件に、新たな動きがありました。2018年04月に愛知県西尾市で発生した、人気ゲームアプリ「ポケモンGO」を操作しながらの脇見運転による死亡事故について、名古屋地検岡崎支部は大きな判断を下したのです。
検察側は2019年12月24日付で、愛知県岡崎市に住む無職の榊原あかね被告を、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪で在宅起訴しました。「在宅起訴」とは、身柄を拘束せずに刑事裁判にかける手続きを指しますが、これは決して罪が軽いことを意味するものではありません。
過失傷害から過失致死へ…捜査の経緯と厳格な判断
事故直後、愛知県警は現場で「過失傷害」の疑いにより被告を現行犯逮捕していました。しかし、その後に被害者が亡くなったことを受け、容疑を「過失致死」へと切り替えて慎重に任意の捜査を継続してきたのです。2019年12月25日までに判明したこの起訴は、改めて「ながら運転」の危険性を浮き彫りにしました。
「過失運転致死罪」とは、運転者に必要な注意義務を怠り、結果として人を死亡させてしまった場合に適用される重い罪です。今回のケースでは、ゲームに気を取られて前方不注視という基本的なルールを破ったことが、取り返しのつかない最悪の結果を招いたと厳しく追及されることになるでしょう。
SNS上では、この起訴のニュースを受けて「ゲームのせいではなく運転者のモラルの問題だ」といった怒りの声や、「どんなに法改正をしても、本人の意識が変わらなければ悲劇は繰り返される」という危機感を募らせる投稿が相次いでいます。便利で楽しいはずの技術が、凶器へと変わる瞬間の恐ろしさを誰もが感じているはずです。
私は、この事故は決して「不運」などではなく、防ぐことができた人災であると考えています。車という凶器を操っている自覚があれば、ゲーム画面を眺めるという選択肢など存在するはずがありません。娯楽と引き換えに他人の未来を奪う行為は、断じて許されるものではないのです。
2019年12月からは「ながら運転」に対する罰則も強化されていますが、法律による縛り以上に、私たち一人一人が「一瞬の油断が人生を壊す」という事実を深く胸に刻むべきでしょう。亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、このような悲惨な事故が二度と起きない社会になることを願ってやみません。
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