世界が注目!住友建機千葉工場が挑む油圧ショベル生産の最前線とICT自動化の未来

千葉市に拠点を置く住友建機千葉工場は、油圧ショベルをはじめとする建設機械の製造で世界をリードしています。この工場は1975年に操業をスタートさせて以来、国内外のインフラを支え続けてきました。1986年の分社化を経て、現在では年間およそ1万台もの重機を世界中へ送り出しています。SNSでも「あの黄色いショベルカーはここで作られていたのか」と話題を集めており、私たちの生活に密着した存在として親しまれているようです。

こちらの拠点は、中国やインドネシアにある海外工場の「マザー工場」という極めて重要な役割を担っています。マザー工場とは、最先端の生産ノウハウを開発し、それを世界各国の工場へ普及させる司令塔のような存在です。排ガス規制など世界中の厳しいルールに対応するため、新しいモノづくりの技術はまずこの千葉で生み出されています。地球環境に配慮した次世代の水性塗料や設備の開発にも、どこよりも早く着手しているのが特徴でしょう。

近年、国内外で建設機械の需要はとても堅調に推移しています。将来的な市場の拡大を見据えて、2019年12月からはインドネシア工場の拡張工事にも着手しました。一方、千葉工場は敷地の関係からこれ以上の拡大が難しいため、内部の作業手順を徹底的に見直す作戦をとっています。2018年には機械の配置を工夫して生産ラインを増設し、見事に増産へと繋げました。限られた条件の中で工夫を凝らす職人技には、日本の製造業の底力を感じます。

現在は、組み立てが終わった後の検査などの工程をスムーズにすることで、3年間で生産力を10%も高める計画が進行中となっています。さらに、人手不足が問題となる建設業界を救う切り札として期待されるのが「アイ・コンストラクション」への対応です。これは、ドローンによる測量やデータの活用など、情報通信技術(ICT)を駆使して工事の効率を高める先進的な取り組みを指します。現場の負担を減らすためにも、この進化は不可欠でしょう。

住友建機では、ただ重機を作るだけでなく、工事の前後にある測量や検査のプロセスまでを見据えた開発を進めています。そのために、専門の測量機メーカーなどと手を取り合う「オープンイノベーション」を推進中です。オープンイノベーションとは、自社だけでなく他社の優れた技術や知識を融合させて、新しい価値を生み出す画期的な手法です。企業間の垣根を越えた協力体制から、世界をあっと驚かせる新型重機が登場する日が今から待ち遠しいですね。

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