日本のベンチャー企業が、世界の医療現場に激震を走らせる快挙を成し遂げました。東京・豊島区に拠点を置く「AIメディカルサービス」が開発した、消化器内視鏡の画像診断を支援する人工知能(AI)システムが、米食品医薬品局(FDA)より「ブレークスルーデバイス指定」を受けたことが2019年11月12日に発表されたのです。
この「ブレークスルーデバイス指定」とは、画期的な治療や診断をもたらす可能性がある医療機器に対し、FDAが優先的に審査を行う特別な制度を指します。いわば、米国政府から「早期の実用化が期待される革新的なテクノロジー」としてお墨付きを得たようなものであり、世界展開を見据える同社にとって非常に大きな一歩と言えるでしょう。
SNS上ではこのニュースに対し、「日本発のAI技術が世界基準で認められたのは誇らしい」「胃がんの見落としがなくなる時代がすぐそこまで来ている」といった、期待に満ちた声が数多く寄せられています。医師の経験値に頼る部分が大きかった内視鏡検査に、AIという客観的な「目」が加わることへの関心は、日増しに高まっているようです。
動画解析で「リアルタイム」の診断支援を実現
同社が開発を進めているAIの最大の特徴は、静止画にとどまらず「動画」を解析できる点にあります。これまでの技術では、撮影された写真から異常を探すのが主流でしたが、このシステムは内視鏡検査中にリアルタイムで映像を解析し、がんの疑いがある部位を瞬時に判別して医師に通知することが可能です。
現在、がん研有明病院をはじめとする約80もの医療機関と共同研究が進められており、その信頼性は非常に高いといえます。2020年には胃がんを対象とした臨床試験、いわゆる「治験」が開始される予定です。治験とは、新しい薬や医療機器が安全で効果的であるかを、実際の患者さんの協力のもとで確認する重要なステップを意味します。
編集者としての私見ですが、この技術は単なる効率化を超えて、医療の格差を埋める「救世主」になると確信しています。内視鏡検査は非常に高度な技術を要するため、熟練医と若手医師の間でがんの発見率に差が出ることが課題でした。しかし、AIが並走することで、どの病院でも最高水準の診断が受けられるようになるはずです。
今後は胃がんだけでなく、大腸がんや食道がんへと診断の幅を広げていく方針が示されています。日本が先行する内視鏡技術と最先端のAIが融合したこのプロダクトは、日米同時期での承認取得と発売を目指しており、まさに国境を越えて多くの方々の命を救う道標となるでしょう。これからの展開に、さらなる注目が集まります。
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