ラグビーW杯に報奨金がないって本当?感動を呼ぶアマチュア精神の歴史と日本代表の激闘の舞台裏

2019年9月20日に開幕し、日本中を熱狂の渦に巻き込んだラグビーワールドカップ。日本代表が史上初のベスト8という快挙を成し遂げたことは、記憶に新しいですよね。経済効果は4300億円とも試算され、選手たちにはさぞかし高額なボーナスが支給されたのだろうと想像する方も多いはずです。しかし、実は大会の主催者からは1円も報奨金が出ていないという驚きの事実をご存じでしょうか。

ネット上でもこの事実が話題となり、「あんなに体を張っているのに夢がなさすぎる」「いや、これぞラグビーの美学だ」と多くの反響を呼んでいます。元日本代表の大西将太郎氏によれば、これにはラグビーという競技が大切にしてきた伝統が深く関係しているそうです。イングランド発祥のこのスポーツには、金銭的な報酬を求めずに純粋に試合へ取り組む「アマチュア精神」が今も脈々と息づいています。

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サッカーとの大きな違いと日本独自のボーナス事情

1995年になってようやくプロ選手のW杯出場が認められたものの、1987年の第1回大会から主催者側の報奨金ゼロという方針は変わっていません。例えば2018年開催のサッカーW杯では、グループステージで敗退したチームにさえ約9億円が支払われており、その差は歴然です。これほどまでに競技の性質や歴史によって、スポーツ界のマネー事情は異なっています。

それでは選手たちは完全にボランティアなのかというと、決してそうではありません。各国独自の救済措置があり、日本ラグビーフットボール協会は選手へ日当を支給しています。さらに2015年大会での劇的な勝利をきっかけに、当時の協会内からは「大金星の選手に報奨金がないのはおかしい」との声が上がり、急遽1人あたり60万円が支給されることになりました。

さらに協会は、2019年大会を前にして念願の独自ボーナス制度を創設しました。ベスト8入りを果たした選手たちには、それぞれ100万円が贈呈されたのです。この制度の誕生は、何としてでも決勝トーナメントへ進出するという協会の強い決意の表れだったと言えるでしょう。おカネのためではなく国を背負って戦う彼らの姿こそ、ファンの心を打つ最大の理由です。

2020年1月12日には国内のトップリーグが開幕を迎え、チケットの売れ行きは前回大会の後を大きく上回る好調ぶりを見せています。商業主義に染まりすぎないクリーンな精神性こそが、ラグビーが持つ本当の魅力なのかもしれません。この熱狂を一過性のブームで終わらせないためにも、私たちはスタジアムへ足を運び、彼らの気高き戦いを応援し続けるべきではないでしょうか。

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