最後のセンター試験でハプニング!世界史Bの「魏」をめぐる出題ミスで全員正解へ、SNSでも話題騒然!

2020年01月18日、全国689の会場で日本の大学受験の大きな節目となる「大学入試センター試験」が幕を開けました。初日には地理歴史や公民、国語、外国語の試験が実施されましたが、選択科目である「世界史B」の試験中にあるドラマが待ち受けていたのです。なんと、問題の解釈をめぐって受験生から鋭い指摘が入り、急遽全員を正解扱いとする異例の対応が発表されました。長年続いたセンター試験の締めくくりに起因する緊張感の中、このニュースは多くの人々に驚きを与えています。

今回、全員が正解として得点をもらえることになったのは、世界史Bの第1問の問5です。この問題は、歴史上に存在した様々な統治や政治の仕組みについて、正しい記述を選択させるものでした。大学入試センターは当初、「魏で、屯田制(とんでんせい)が実施された」という選択肢を唯一の正解として用意していたのです。屯田制とは、国家の命令によって兵士や農民に国境付近などの土地を開墾させ、軍糧の確保や治安維持を兼ねさせる古代中国の優れた農業・軍事システムのことです。

しかし、試験の本番中に1人の受験生から「この魏は、三国時代の魏ですか、それとも戦国時代の魏ですか」という極めて本質的な質問が監督者に寄せられました。確かに中国の歴史において「魏」という国は2つ存在します。紀元前5世紀から紀元前3世紀の「戦国時代の魏」と、2世紀から3世紀にかけて曹操(そうそう)の息子が開いた「三国時代の魏」です。歴史の知識が豊富な受験生ほど、この2つの国家のどちらを指しているのかで混乱してしまうのは当然の結末と言えるでしょう。

もし受験生が「戦国時代の魏」として解釈した場合、その時代に屯田制は始まっていないため、この選択肢は間違いということになってしまいます。そうなると、問題の中に正しい選択肢が1つも存在しなくなってしまうという致命的な事態に陥るのです。大学入試センターは、この指摘を受けて「どちらの魏とも受け取れる不適切な表現だった」と判断を下しました。受験生の混乱を避けるため、世界史Bを選択したすべての人に得点を与えるという、柔軟ながらも異例の決断に至っています。

この決定を受けて、SNSをはじめとするインターネット上では瞬く間に大きな反響が広がりました。「本番の極限状態の中で、この矛盾に気づいて質問できた受験生が凄すぎる」「まさに歴史のヒーローだ」と、疑問を口にした受験生の冷静さと知識量を絶賛する声が相次いでいます。また、「全員正解になって命拾いした」という受験生たちの安堵の声や、「最後を飾るセンター試験でこんな歴史的なハプニングが起きるとは」といった、時代の移り変わりを実感する書き込みで溢れかえっています。

編集部としては、今回の件は大学入試センターのチェック体制の甘さが露呈した結果であると感じています。一生を左右する試験だからこそ、問題の文言には一言半句の妥協も許されません。ただ、受験生が不利益を被らないよう迅速に全員正解の措置を取った点は評価すべきでしょう。それ以上に、教科書の知識を鵜呑みにせず、鋭い批判的思考(クリティカル・シンキング)を持って問題に挑んだ受験生の知性には、心からの拍手を送りたいと思います。

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