外交の最前線で活躍する外務省領事局長の垂秀夫氏は、2019年07月03日付の寄稿において、北京大学法学院の賀衛方教授との深い交流を明かしました。賀教授は中国における「法の支配」の確立を目指して孤軍奮闘する、まさに知の闘士と呼ぶにふさわしい人物です。この「法の支配」とは、権力者であっても法に従わなければならないという民主主義の根幹を成す考え方であり、一党支配が続く中国においてこれを提唱することは、並大抵の覚悟では務まりません。
二人の関係をより強固なものにしているのは、意外にもお酒の存在であるようです。垂氏は賀教授のことを、信念を貫く活動家であると同時に、類まれなる「大酒家」であると評しています。SNS上では、冷徹な外交官のイメージがある垂氏が、中国の気鋭の学者と杯を交わしながら国家の未来を論じ合っているというエピソードに対し、「人間味あふれる外交の裏側が見える」といった驚きと共感の声が広がっています。
歴史の奔流を見極める力と酒席で育まれる真の信頼関係
垂氏は賀教授との対話を通じて、日中関係を単なる現在の政治状況だけで判断するのではなく、より広い歴史的観点から俯瞰して捉えることの重要性を学んだといいます。短期的な摩擦に一喜一憂するのではなく、長い歴史の文脈の中で両国がどうあるべきかを考える視座は、現代の外交において不可欠なものでしょう。教授の揺るぎない信念に触れるたび、垂氏は外交官としての自らの姿勢を正されるような思いを抱いているに違いありません。
私自身の見解を述べさせていただくなら、国と国との関係を最終的に支えるのは、こうした個人間の強固な信頼のネットワークではないでしょうか。公の場では語ることのできない本音を、お酒の力を借りながらも誠実にぶつけ合うことで、真の相互理解が生まれるのです。特に厳しい言論統制下にある中国の知識人と、日本の外交官が結んでいるこの不思議な友情は、将来の両国関係にとって希望の光となるはずです。
2019年07月03日現在、日中間の緊張は決して予断を許さない状況にありますが、垂氏のような現場のプロフェッショナルが、こうした「闘う知識人」と太いパイプを持っていることは非常に心強く感じられます。お酒を愛し、理想を語り合う二人の交遊は、政治の荒波を超えた人間賛歌とも言えるでしょう。今後もこの熱き友情が、アジアの安定に向けた確かな礎となっていくことを期待して止みません。
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