2019年6月3日、長崎市は、原子爆弾の犠牲となられた方々の尊いお名前を永遠に刻む「原爆死没者名簿」への記帳作業を開始しました。この名簿は、毎年8月9日に開催される平和祈念式典で奉納される大変重要なものです。戦争の悲惨さを後世に伝え、二度と同じ過ちを繰り返さないという長崎の強い決意を示す象徴でもありますので、その意義は計り知れないと考えられます。
現時点では、すでに1088人のお名前が名簿に加えられることが決定しているそうですね。さらに市は、この夏の平和祈念式典が開催される7月末までには、合計で約3500人もの方々が新たに追加される見通しを立てているとのことです。この中には、長崎で被爆された方だけでなく、広島で被爆された後、長崎にゆかりのある死没者の方々のお名前も含まれているといいます。被爆者の方々の「死没」が、長崎と広島という枠を超えて深くつながりあっている事実に、改めて平和の尊さを噛みしめる思いがします。
記帳作業は、長崎市にお住まいの被爆二世である書道講師の森田孝子さん(71)が、市役所の一室で担当されました。森田さんは、一文字一文字に心を込めて、死没者のお名前や亡くなられた年月日を筆で丁寧に書き記していらっしゃいます。筆書きによる記帳は、単なる事務作業ではなく、亡くなった一人ひとりの魂への深い追悼の念を表す、厳かで大切な儀式に他ならないでしょう。彼女のその姿勢から、平和への願いと犠牲者への哀悼の気持ちがひしひしと伝わってきますね。
この記帳開始のニュースは、SNSでも大きな反響を呼んでいます。「#平和祈念式典」「#長崎原爆」といったハッシュタグとともに、「悲劇を忘れてはならない」「平和への祈りが届きますように」といった投稿が多く見受けられました。特に、被爆二世の方の筆による記帳という点に心を打たれた方が多く、「次の世代へと継承していくことの大切さ」について語る声も目立っています。私たち編集者としても、この名簿が未来永劫、核兵器のない平和な世界への誓いとして、受け継がれていくことを願うばかりです。
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