2019年6月2日、米男子ゴルフのメモリアル・トーナメント(Memorial Tournament)最終ラウンドが、オハイオ州ダブリンにあるミュアフィールドビレッジGC(パー72)で開催されました。日本のエース、松山英樹選手は、前日の第3ラウンドで「64」という猛チャージを見せ、単独3位という優勝圏内で最終日を迎えましたが、結果は通算11アンダー、277の6位タイでフィニッシュされました。逆転優勝への期待が高まる中で、一体何が起こったのでしょうか。最終日の松山選手のプレーを振り返りながら、その勝負の裏側に迫っていきましょう。
松山選手は最終組の1組前でスタートし、優勝を目指しましたが、なかなかスコアを伸ばすことができませんでした。特に大きなつまずきとなったのが、パー4の6番ホールです。ティーショットをバンカーに入れてしまい、そこからの第2打でグリーンを狙った9番アイアンのショットが、無情にも手前の池へと吸い込まれてしまったのです。この結果、痛恨のダブルボギー(規定打数より2打多く叩くこと)を喫してしまい、これで優勝争いから一歩後退する形となりました。この瞬間、前日の勢いがしぼんでしまったように感じられたファンも多かったことでしょう。
松山選手のコメントからは、勝負どころでのショットの乱れに対する苦悩が垣間見えます。「いいところも悪いところも挙げたらきりがない」と振り返られたように、彼自身のパフォーマンスに納得がいかなかった様子がうかがえます。実際に、最終ラウンドでのパーオン(Par On、規定打数から2打少ない打数、つまりパー3なら1打、パー4なら2打、パー5なら3打でグリーンに乗せること)率は、第3ラウンドと比べて4ホールも減少してしまい、これがスコアメイクに大きく響いてしまったのは明白です。
同組で回り、最終的に「64」という素晴らしいスコアで逆転優勝を飾ったパトリック・カントレー選手(米国)を引き合いに出し、「トップに立ってからも淡々とやっていた。ああいうプレーができないと」と松山選手は反省の弁を述べていらっしゃいます。これは、トッププロとしての経験と、優勝を争う舞台でのメンタルコントロール(精神状態を試合中に適切に保つ能力)の重要性を痛感しているからこその言葉でしょう。勝負の局面で求められる「冷静さと確実性」こそが、松山選手が今、最も乗り越えたい壁なのかもしれません。
この結果に対し、SNS上では多くのファンからの惜しむ声と、次への期待の声が飛び交いました。「6番ホールは残念だったけど、3日目の猛チャージは本当に素晴らしかった!」「やっぱりメジャーでの活躍に期待しています」といった前向きなコメントが多く見受けられました。世界のトップが集うPGAツアーで上位に入ることは、決して簡単なことではありません。松山選手が自ら語ったように、この悔しさを糧にして、さらに一段階上の「淡々とした強さ」を手に入れられることを、私自身も心から願っています。次戦でのリベンジ(雪辱を果たすこと)に期待が高まりますね。
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