日本を代表する産業機械メーカーであるクボタが、2019年8月1日に実施される組織改編とそれに伴う人事異動を明らかにしました。今回の改革は、特に農業機械や芝刈り機といった「機械事業」のさらなる強化を目指した内容となっており、グローバル市場での競争力を高めるための重要なステップとして位置づけられています。企業としてのさらなる飛躍を予感させる今回の発表に、業界内でも注目が集まっています。
まず機械事業本部において、農機技術本部に「ユーティリティービークル技術部」および「ターフ技術第一部・第二部」が新設されました。これに伴い、従来の汎用技術部や北米汎用技術部は廃止されます。これは、製品カテゴリをより専門特化させることで、開発のスピードを加速させる狙いがあるのでしょう。岩田州之助氏がユーティリティービークル技術部長に、梅本英哉氏と箕浦章氏がそれぞれターフ技術の各部長に就任します。
ここで専門用語について少し触れておきましょう。ユーティリティービークル(UV)とは、農業や工事現場などで多目的に活躍する小型の四輪駆動車のことです。また「ターフ」はゴルフ場や公園などの芝生管理を指しており、これらを専門部署として独立させたことは、特に需要が旺盛な北米市場を強く意識した結果だと考えられます。SNS上では「クボタの海外展開がさらに加速しそう」「北米の芝刈り機市場を本気で取りに来ている」といった期待の声が寄せられています。
さらに今回の改革は水環境事業にも及んでいます。パイプシステム事業ユニット内の「鉄管研究部」が、2019年8月1日より「パイプネットワーク技術部」へと名称変更されました。単に鉄管という「モノ」の研究に留まらず、水道網全体を最適化する「システム」や「ネットワーク」としての技術向上を目指す姿勢が、この新しい名称から強く伝わってきます。西山修氏が環境プラント営業部長に就くなど、営業体制の強化も同時に図られています。
編集者の視点から申し上げますと、今回のクボタの組織改編は、単なる部署の統廃合ではなく「顧客のニーズにどれだけ近く寄り添えるか」という戦略の現れではないでしょうか。特に北米でのターフ(芝)関連事業は、クボタにとって大きな収益源の一つです。そこを細分化して専門性を高める決断は、今後の成長を確実なものにするための非常に賢明な判断だと言えます。老舗企業でありながら、常に攻めの姿勢を忘れないクボタの今後に目が離せません。
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