北陸銀行は、地域に根ざして働く「エリア限定職」の新入行員を対象とした研修制度を抜本的に見直しました。これまでわずか2週間だった研修期間を、2019年度からは最長で7カ月間という異例の長さに延長することを決定したのです。この大胆な方針転換の背景には、地方銀行を取り巻く環境の変化と、顧客一人ひとりの資産形成に対する関心の高まりが深く関係しています。
今回の改革で特に注目すべきは、投資信託や生命保険といった「預金以外の金融商品」に関する販売ノウハウを徹底的に叩き込む点にあります。これまでは現場での実地研修(OJT)に頼る部分が大きかったのですが、入行1年目から専門性を磨くことで、2年目には一人のプロフェッショナルとして、お客様の前に立てる体制を整えるのが狙いでしょう。
SNS上では、このニュースに対して「2週間から7カ月への延長は驚きだ」「しっかり学べる環境があるのは新入社員にとっても安心材料になるのでは」といった前向きな反応が見受けられます。一方で、金融のプロとして求められる基準が上がることへの期待と緊張感が混ざり合った、リアルな声も届いているようです。
資産形成ニーズに応える「エリア職」の戦略的な役割強化
2019年04月に入行したエリア限定職53名を対象に、具体的なカリキュラムはすでに始動しています。2019年06月から2019年08月までの期間には、外部から専門の講師を招いたハイレベルな販売手法のレクチャーが実施される予定です。こうした投資信託、つまり投資家から集めた資金を運用の専門家が株式や債券などに投資する商品の知識は、今の銀行員にとって必須のスキルと言えます。
人生100年時代と言われる現代において、ただお金を預かるだけでなく、いかにお客様の資産を増やし守っていくかを提案する「コンサルティング能力」が不可欠です。北陸銀行がエリア職の育成に注力するのは、転勤のない彼らこそが地域のお客様と長期的な信頼関係を築く「営業力の核」になると確信しているからに他なりません。
私自身の見解としても、この取り組みは非常に理にかなった戦略だと考えます。金融商品の多様化が進む中で、知識不足のまま現場に立つことは、行員にとってもお客様にとってもリスクになりかねません。初期段階で手厚い教育を施すことは、離職率の低下や顧客満足度の向上に直結するはずですし、何より地域経済の活性化において大きな大きな意義を持つのではないでしょうか。
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