2019年07月の名古屋市内における主要百貨店5店の売上状況がまとまりました。前年同月と比較すると4%の減少となっており、華やかな夏のセール時期としては少々寂しい数字が並んでいます。この背景には、例年になく長引いた梅雨の影響が色濃く反映されているようです。
記録的な長雨と日照時間の不足、そして何より気温が上がらなかったことが、消費者の購買意欲にブレーキをかけました。本来であれば、2019年07月は夏休みを控えて活気づくはずですが、空を覆う厚い雲が街全体の熱気を奪ってしまったかのようです。お出かけを控える心理が働いたことも、売上減の要因と言えるでしょう。
特に打撃を受けたのが「夏物衣料」のカテゴリーです。通常なら涼しげなワンピースや半袖シャツが飛ぶように売れる時期ですが、肌寒い日が続いたことで新調をためらう人が続出しました。アパレル業界にとって、天候はまさに売上を左右する最大の変動要因であることを、改めて痛感させる結果となっています。
さらに、夏の風物詩である「ビアガーデン」も厳しい状況に追い込まれました。ビアガーデンとは、百貨店の屋上などで開放的な気分を味わいながらビールや食事を楽しむ期間限定の営業スタイルを指します。しかし、雨続きでは自慢の解放感も裏目に出てしまい、客足が遠のくのは避けられなかったようです。
SNS上では「夏服を買ったのに出番がない」「ビアガーデンの予約をキャンセルした」といった、天候に対する恨み節とも取れる声が数多く見受けられました。消費者の皆さんも、なかなか訪れない本格的な夏の到来を、今か今かと待ちわびている様子が手に取るように伝わってきます。
天候リスクへの対応と今後の展望
インターネットメディアの視点から言わせていただければ、実店舗を構える百貨店にとって、気象条件という不可抗力への対策は急務です。ECサイト(ネット通販)が台頭する中で、わざわざ足を運んでもらうための動機付けが、雨天時でも魅力的に映る施策であれば、今回の結果も変わっていたかもしれません。
気温に左右されやすい季節商品の在庫管理や、天候に関わらず楽しめる屋内イベントの充実など、次なる一手への期待が高まります。2019年08月に入り、ようやく夏らしい日差しが戻ってきました。この遅れてやってきた「夏本番」を味方につけ、各店がどのように巻き返しを図るのか、今後の動向から目が離せません。
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