夏の太陽が照りつける2019年08月01日、世界の飲料市場から興味深いデータが届きました。英調査会社のユーロモニターインターナショナルによれば、2018年の炭酸飲料における世界販売額は、前年比で5.8%も増加し、1727億ドルという驚異的な規模に達しています。先進国を中心に「健康のためには糖分を控えるべき」という意識が浸透していますが、その一方でシュガーレス製品への注目度はかつてないほど高まっているようです。
現在、新興国では目覚ましい経済発展と人口増加が続いており、それに伴って炭酸飲料への需要も右肩上がりで推移しています。SNS上でも「ダイエット中でも炭酸が飲みたい」といった声や、新興国の若者たちがエネルギッシュに炭酸飲料を楽しむ様子が拡散されており、市場の熱気が伝わってきます。こうした世界規模のブームの中で、飲料メーカー各社によるシェア争いは、これまで以上に激しさを増していくことでしょう。
圧倒的な王座に君臨するコカ・コーラと追うライバルたちの戦略
世界シェアの頂点に立つのは、やはり米コカ・コーラグループです。2018年のデータでは、シェアを前年からわずかに下げたものの、48.4%という圧倒的な数字を叩き出しました。特筆すべきは、健康を気にする層をターゲットにした「コカ・コーラ・ゼロ・シュガー」の躍進です。味を損なわずに糖分を取り除く「ゼロシュガー技術」を駆使した商品展開が、消費者の心をしっかりと掴んでいるといえるのではないでしょうか。
続く第2位には、17.9%のシェアを誇る米ペプシコがランクインしました。彼らは消費者の「脱・砂糖」という流れに対応するため、2018年には家庭で手軽に炭酸水を作れる「ソーダストリーム」を買収しています。これは単なる飲み物の販売に留まらず、消費者のライフスタイルそのものに入り込もうとする非常に鋭い戦略です。利便性と健康を両立させる姿勢には、ビジネスモデルの大きな転換期が感じられます。
第3位の米ドクター・ペッパー・スナップル・グループは、2018年にコーヒーメーカーのキューリグと統合し、新たな一歩を踏み出しました。カプセル式コーヒーと炭酸飲料という異なるジャンルを組み合わせることで、総合的な飲料メーカーとしての地位を狙っています。日本でも熱狂的なファンを持つ「ドクターペッパー」ですが、こうした統合によって、より多様なシーンで彼らの商品を目にする機会が増えるかもしれません。
一方で、日本勢のアサヒグループホールディングスとサントリーホールディングスは、それぞれ4位と5位に食い込んでいます。彼らは海外ブランドのライセンス販売や、欧州での「オランジーナ」の展開など、地域に根ざした戦略で健闘している状況です。個人的な見解としては、日本企業の繊細な味作りや品質管理能力が、今後さらに世界市場で評価される余地は十分にあると信じています。これからの各社の攻防から目が離せません。
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