西部ガスが仕掛ける新戦略!2020年はロシア産LNGの中国販売とグループスリム化へ【エネルギー自由化】

2020年を迎え、エネルギー業界が大きな変革期を迎えています。九州エリアを中心に人々の生活を支える西部ガスが、今まさに驚くべき世界規模の新戦略を推し進めているのをご存じでしょうか。同社の道永幸典社長が明かした展望は、日本の地方都市からアジアのエネルギー市場を揺るがすポテンシャルを秘めており、すでにSNSでも「九州のインフラ企業が世界と戦う姿は胸が熱くなる」「攻めの姿勢が素晴らしい」と、多くの期待の声が集まっています。

特に注目されているのが、ロシアのガス大手であるノバテク社との提携交渉です。西部ガスは、2020年3月31日までの2019年度内という極めて近い時期に最終合意へ至ることを目指し、大詰めの打ち合わせを展開しています。ノバテク社が北極海という過酷な環境から掘削する液化天然ガス(LNG)は、価格面で非常に強い競争力を持っています。この地球の北の果てで採掘されたエネルギーを、北九州市にある「ひびきLNG基地」へ一度集め、そこからアジア諸国へ届けるという壮大な計画なのです。

LNGとは、天然ガスをマイナス162℃まで冷却して液体にしたもので、燃焼時に二酸化炭素の排出量が少ない地球に優しいエネルギーです。西部ガスがこの一大拠点を展開する背景には、北九州市が中国や東南アジアに近いという抜群の地理的アドバンテージがあります。SNSでも「地政学的な強みを完璧に活かしている」「ひびき基地がアジアのエネルギーハブになるかもしれない」といった、その先見の明を称賛するコメントが相次いでいます。

なかでも、莫大な需要が見込める中国市場への期待値は計り知れません。深刻な大気汚染や環境問題に直面している中国では、環境負荷を低減できるLNGの存在が不可欠となっています。冬場の暖房用途としてのニーズに加え、今後は夏場における業務用の空調システムでの活用も期待されており、年間を通じた安定需要が見込めます。西部ガスは現在、ロシアとの交渉と並行して、すでに中国国内での具体的な販売先の開拓にも全力で乗り出しています。

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国内自由化の荒波と組織改革

一方で、目を国内に向けると、電力やガスの小売自由化による激しい顧客獲得競争が続いています。制度開始の直後は順調に新規顧客を伸ばせたものの、現在は販促費などの費用対効果に課題が見え始めているのが現状です。そこで道永社長は、数だけの争いから脱却し、今後は工場などの産業用といった「大口需要家」の獲得を重視する方針へシフトする構えを見せています。この現実的な戦略変更には、地に足の着いた経営判断であると評価できるでしょう。

さらに同社は、2019年来の課題であったグループ企業の整理という大手術にも挑んでいます。現在、子会社や孫会社を含めて合計90社にも膨れ上がった組織を、雇用の維持を前提としながらも、40社から50社程度へと大胆に統廃合する計画です。特に多岐にわたる不動産事業の一本化を急いでおり、こちらも2020年3月31日までに明確な方向性を打ち出すとしています。企業の体質を筋肉質にすることで、変化の激しい時代を生き抜く構えです。

組織の若返りとガバナンスの強化も実感できます。道永社長は「かつての事前根回し文化から、取締役会で否認案件が出るほど自由闊達な雰囲気へ生まれ変わった」と自信を覗かせます。地方の老舗企業でありながら、自らを「小回りが利く会社」と定義し、グローバルに攻める姿勢は非常に魅力的です。このガバナンス、つまり健全な企業経営を監視する仕組みが機能している西部ガスなら、2020年の大勝負を見事に勝ち抜いてくれるに違いありません。

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