山田ルイ53世が綴る「名付け」の幸福な悩み。2019年夏の出産と家族の愛しい絆

2019年06月、お笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世さんのもとに、待望の第二子となる女の子が誕生しました。新しい命を家族に迎える喜びとともに、親として最初に直面する大きな仕事が「名付け」という重要な儀式です。名前はその人の人生に寄り添い続ける、いわば「一生ものの贈り物」と言えるでしょう。それだけに、名付けに込める責任の重さは、どのような親にとっても計り知れないものがあるはずです。

筆者である山田ルイ53世さんご自身の本名は「順三(じゅんぞう)」さんと言います。このお名前も趣がありますが、ご本人は我が子に対して、より味わい深く愛着の持てる響きを贈りたいと願っていました。そのため、第一子である長女が誕生した際にも、相当な時間をかけて熟考を重ねたそうです。こうした親の真剣な眼差しは、SNS上でも「子供への深い愛情が伝わってきて胸が熱くなる」といった共感の声が多く寄せられています。

今回の次女の誕生にあたっても、実は早い段階で候補となるお名前は決まっていました。しかし、ここで家族会議に可愛らしい波乱が巻き起こります。奥様から「季節感のある『夏』という漢字を取り入れたい」という素敵な提案があったのに対し、お姉ちゃんとなった長女が待ったをかけたのです。彼女は「『夏』という字は私(もーちゃん)の漢字だから、妹にあげるのは嫌だ!」と、元気いっぱいに反対の意思を示しました。

この「もーちゃん」という愛称で親しまれる長女の反応を、山田さんは父親として非常に好意的に受け止めています。自分の名前に使われている漢字を、誰にも譲りたくないほど気に入っているということは、親が心を込めて贈った名前が正解だったという証左に他なりません。筆者は、娘が自分自身のアイデンティティを誇らしく感じている様子に、言葉にできないほどの多幸感を覚えたのではないでしょうか。

ここで「機微(きび)」という言葉について解説しましょう。これは、表面には現れにくい、ごく細かな事情や心の動きを指す専門的な表現です。今回、長女が示した反対意見は、単なるわがままではありません。自分を形作る大切な要素を守ろうとする純粋な心の機微が、そこには隠されています。このように家族それぞれの想いが交錯する瞬間こそが、家庭という場所の温かさを象徴しているように私には感じられます。

個人的な見解を述べさせていただくなら、名付けの正解は「どれだけその名前を愛せるか」にかかっていると思います。2019年08月03日に綴られたこのエピソードからは、名前を通じて家族の絆がより強固になっていく様子が鮮明に浮かび上がります。長女の可愛らしい主張をきっかけに、次女にはまた別の「一生の宝物」となる名前が贈られることでしょう。そんな家族の歩みこそが、何物にも代えがたい幸福の形なのです。

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