地方創生の新たな一手として注目される「バス貨客混載」を活用した地域活性化イベント「バスタMARKET」が、2019年6月から東京・新宿駅前で定期的に開催されることになりました。この試みは、地域と都市を結ぶバスという公共交通機関の可能性を広げ、参加自治体の魅力的な特産品を大都市圏に届ける画期的な取り組みとなるでしょう。
このイベントの仕掛け人は「バスの利用(貨客混載)を通じ、地域の活性化を目指す協議会設立のための準備会」という団体です。その名の通り、地域経済の活性化を目的として、バスに人と荷物を一緒に乗せる「貨客混載(かきゃくこんさい)」という手法を推進しています。長野県の伊那市を中心に、千葉県の市原市やいすみ市など、複数の自治体が連携して、この新しい交流の形を模索しているのですね。
記念すべき定期開催の第一弾は、2019年6月14日と15日の2日間、新宿東口商店街振興組合などとの共催で実施されます。運営はマイナビ地域創生が担い、地域の魅力発信を強力にサポートする体制が整えられています。このイベントは、地方の特産品を都市生活者に直接紹介する貴重な機会であり、参加自治体にとっては販路拡大と地域イメージ向上に直結するでしょう。
特に長野県伊那市のブースは、地元食材の宝庫として大きな注目を集めています。伊那市では、地元の美味しいシードル(りんごを発酵させて造るスパークリングワインのようなお酒)をはじめ、高校生が製造した珍しいスモーク鹿のジャーキーなど、個性豊かな特産品が並ぶ予定です。さらに、旬を迎えるアスパラガスなどの農産物も販売され、訪れた人々は伊那谷の豊かな自然の恵みを直接味わうことができます。
また、伊那谷の農家と地元のシェフがタッグを組んだ、地域発の食材や料理の提供も予定されており、単なる物販に留まらない、食を通じた地域文化の発信の場となりそうです。7月には伊那市名物で、独特の味わいを持つ麺料理「ローメン」も出品される見込みで、食いしん坊の読者の方々も開催を心待ちにしているのではないでしょうか。
この「バスタMARKET」は、大規模バスターミナル「バスタ新宿」がある新宿で、地域間の交流の場を創出することを目指し、2018年11月に初めて開催されました。SNSでは、「バスが単なる移動手段でなくなるなんて驚き」「新宿で地方の美味しいものが手に入るのは嬉しい」「貨客混載で地方が元気になれば最高」といった好意的な反響が多数寄せられており、都市と地方の新しい絆を生む試みとして、多くの人々の共感を呼んでいることが伺えます。
私見ですが、このバス貨客混載による地域活性化の取り組みは、過疎化が進む地方にとって、物流の課題を解決しつつ、地域特産品のブランド力を高める「一石二鳥」のモデルとなる可能性を秘めていると考えます。バスという身近な存在が、地方の活力を都市に運ぶ役割を担うことで、日本全体の地域間交流がより活発になることを期待しています。ぜひ、このバスタMARKETに足を運び、地方の「本物の味」を発見してみてはいかがでしょうか。
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