給与に「ありがとう」をプラス!ピアボーナス「Unipos」が変える令和の新しい評価制度

最近、ビジネスの現場で「ピアボーナス」という言葉が熱い注目を浴びているのをご存知でしょうか。これは、上司から部下へという従来の一方向的な査定ではなく、共に働く同僚同士が互いの貢献を称え合い、それを実際の報酬に反映させる画期的な仕組みです。このサービスを展開するUnipos(ユニポス)株式会社は、昨今の働き方改革という大きな潮流に乗り、導入企業を急速に伸ばしています。

ピアボーナスの「ピア」とは、英語で「仲間」や「同僚」を意味する言葉です。つまり、日々の仕事の中で助けてもらった感謝の気持ちを、専用のシステムを通じてポイントとして贈り合うことができるのです。SNS上では「形になりにくい小さな貢献が救われる」「会社に行くのが少し楽しくなった」といった、ポジティブな反響が数多く寄せられており、新しい時代の福利厚生としても期待されています。

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スマホで贈る感謝の印!可視化される貢献の形

具体的な仕組みを見ていくと、非常にシンプルで親しみやすい工夫が凝らされています。例えば「Aさんの紹介のおかげで成約できました」といった具体的なエピソードを添えて、アプリ上でポイントを投稿します。このメッセージは社内の全ユーザーに公開されるため、誰がどのように活躍しているのかがひと目で分かる仕組みです。周囲の社員も、その投稿に対して「拍手」を送ることで賛同の意を示すことが可能です。

2019年11月20日現在、このシステムでは社員に毎週一定のポイントが付与され、1回につき最大120ポイントまで贈ることができます。受け取ったポイントは、最終的に給与や福利厚生費として換算される仕組みです。1ポイントを何円に設定するかは企業が自由に決められますが、斉藤知明社長は、1回の感謝で缶ジュース1本分程度になる「1ポイント=1〜5円」の設定を推奨しています。

箱の中の投票用紙から生まれたITの革命

このユニークなシステムが誕生した背景には、意外な物語がありました。もともとは親会社であるネット広告企業の社内プロジェクトとして始まったのです。以前は月に一度、段ボール箱に投票用紙を集めて集計するというアナログな手法で表彰を行っていました。しかし、社員が30名を超えたあたりから、誰が何をしているのかを全員が把握することが困難になり、より日常的に、かつ手軽に評価し合えるデジタルな仕組みが求められたのです。

こうして開発されたシステムをITイベントで発表したところ、多くの経営者から「自社でも使いたい」と要望が殺到しました。2017年のサービス開始以来、導入企業はすでに300社を突破しています。最近では、生産性の向上が急務となっているホテルなどのサービス業からも強い関心が寄せられており、業種を問わず、社員のモチベーション管理における「切り札」として導入が進んでいる状況です。

日本企業の課題「エンゲージメント」を救うために

なぜ今、これほどまでにピアボーナスが求められているのでしょうか。その背景には、日本企業が抱える「エンゲージメント」の低さがあります。エンゲージメントとは、社員が会社に対して抱く愛着や、自発的な貢献意欲を指す指標です。2017年に発表された米ギャラップ社の調査によれば、日本で「熱意あふれる社員」の割合はわずか6%に留まり、世界139カ国中で最下位レベルという衝撃的な結果が出ています。

従来の上司による評価だけでは、目に見えにくい「縁の下の力持ち」の存在を見逃しがちです。しかし、現場で共に汗を流す仲間同士であれば、その価値を正当に認め合うことができます。私は、このシステムこそが、ギスギスしがちな職場環境を「承認」の力で変える特効薬になると確信しています。互いを尊重し、感謝がお金という形でも還元される文化が根付くことで、日本の働く現場はもっと明るく、生産的な場所へと進化していくでしょう。

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