2019年08月06日、世界経済が米中貿易摩擦という荒波に揉まれる中、制御機器大手のアズビルが示した戦略は非常に力強く、かつ理にかなったものでした。多くの企業が「工場自動化(FA)機器の先行きが見えない」と不安を募らせる中、同社の横田隆幸取締役は、この逆境こそが飛躍のチャンスであると断言しています。SNS上でも「守りではなく攻めの姿勢が素晴らしい」「ピンチを海外展開のアクセルにする経営判断に注目したい」といった、前向きな驚きを持って受け止められています。
ここで注目すべき「FA」とはファクトリーオートメーションの略称で、コンピュータやロボットを駆使して工場の製造工程を自動化するシステムを指します。米中間の関税引き上げ合戦により、輸出入のコストが跳ね上がるリスクがあるのは事実でしょう。しかし、アズビルはあえて中国現地での生産体制を強化し、現地販売に注力することで、この関税の壁を賢く回避しようと試みています。地産地消のモデルを徹底することで、政治的なリスクを最小限に抑える狙いが見て取れますね。
これまで同社は、競合他社と比較して海外展開のスピードが緩やかであると指摘される場面もありました。しかし、横田氏は現在の混沌とした世界情勢を、他社との差を埋めるための絶好の好機と捉えています。実際に営業担当者を大幅に増員するなど、具体的なリソースの投入を開始しており、その本気度は並大抵ではありません。私は、こうした「不透明な時期にこそ投資を惜しまない」という決断こそが、次世代のシェア争いにおける決定打になると確信しています。
2019年現在の視点で考えると、製造業を取り巻く環境は決して楽観視できるものではありません。それでも、既存のビジネスモデルに固執せず、現地のニーズに即した柔軟な体制へと作り変えるアズビルの姿勢は、多くの日本企業にとっての指針となるはずです。世界的な景気減速の懸念を跳ね除け、グローバル企業としての地位を確固たるものにできるか、今後の同社の動向から目が離せません。変化を恐れず、むしろ楽しむような経営センスが、新たな時代の成功を呼び込むのでしょう。
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