🔥【漫画の未来を語る!】ちばてつや文星芸大学長が描く「AI×漫画」新時代のエンタメ創造と人材育成戦略!

「あしたのジョー」をはじめとする数々の名作漫画を生み出してきたちばてつやさんが、2019年(平成31年)4月に文星芸術大学(栃木県宇都宮市)の学長に就任されました。このたび日本経済新聞のインタビューに応じたちば学長は、これからの漫画のあり方や、テクノロジーとの融合による新たなエンターテインメントの創造について、その展望を熱く語っていらっしゃいます。

ちば学長が特に期待を寄せているのが、人工知能(AI)やコンピューター技術の進化です。学長は、「将来的にキャラクターが立体的な像として現れ、私たちに直接話しかけてきたり、触れたりといった、よりリアルな体験ができるようになるだろう」と未来の漫画の姿を指摘されています。これまで「平らで深みのない世界」だった漫画に、立体感とリアリティーをもたらす技術の構築に、強い意欲を示されているのです。

この新しい表現技術を生み出す原動力として、文星芸術大学が位置する宇都宮市内の他大学との連携を重視されています。宇都宮市では、市内の四つの私立大学を中心に「宇都宮市創造都市研究センター」を立ち上げるなど、大学間の協力を深めている動きがあります。例えば、帝京大学宇都宮キャンパスには、ソフトウエア工学やマルチメディアを専門とする情報電子工学科があり、こうした情報技術系学科との知の交流を通じて、仮想現実(VR)や触覚の再現といった先端技術を漫画に応用していく考えです。学長は、「大学同士が情報を交換し合い、これからの時代を担う人材を育てることが極めて重要」だとお考えのようです。

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AI時代に必要な「人間味」のある表現とは

テクノロジーの進化に大きな期待を寄せつつも、ちば学長は人間の持つ可能性にも強く着目されています。学長は、「漫画はある程度AIにも描けるようになるだろうが、登場人物が恋に悩んだり、友人に裏切られて悔しがるといった、繊細で複雑な人間の機微を描き出すことは、コンピューターには容易ではないでしょう」と語っています。私見になりますが、AIがどんなに進化しても、人が心から共感できるようなキャラクターの「魂」を描き込めるのは、やはり経験豊かな人間だけだと私も確信しています。

長年、第一線で活躍されてきたちば学長の持論として、人が感情移入できるキャラクターを描き、読者に精神的な癒やしを与える漫画家の仕事は「精神科医に似ている」という見方があります。そして、機械が自動で引いた斜線には「味気がない」とし、長年にわたり培われた人間の引く線のぬくもりを後進に伝え、その技術を伝承していくことにも、引き続き力を入れていく方針です。これは、デジタル全盛の時代だからこそ、アナログな表現技術の深みと大切さを再認識させる、重要なメッセージだと感じます。

グローバル化と教育システムの転換:文星芸大の挑戦

約15年間の教授生活を経て学長に就任されたちばさんが描く大学の未来像の一つが、大学のグローバル化です。文星芸術大学は既に中国や韓国などアジア圏からの留学生を積極的に受け入れており、中国で日本の漫画の描き方を教える取り組みも開始されています。「国際的な大学になっていくだろう」と展望を語る学長の目には、「日本で漫画家になるのが留学生にとって最大のステータスであり、たとえ叶わなくても母国で日本の漫画のノウハウを教えられる。日本の漫画の種を世界中にまいているようで、とても嬉しい」という喜びが満ち溢れているようです。

一方で、教育現場が直面する新たな課題についても言及されています。ちば学長は、「すでに幼稚園児がタブレットでお絵描きをする時代です。このようなデジタルネイティブの子どもたちが数年後に入学してきたとき、芸術大学として何をどう教えるべきか、教員一同、深く考えている」と打ち明けられました。これまでは、大学が学生にタブレットを使った漫画の描き方を教える役割を担っていましたが、今後は「逆に学生から教わることになるかもしれない」と、教育のあり方そのものの転換の必要性を痛感されている様子が窺えます。

これからは、教員と学生が一体となって進化するテクノロジーを取り入れ、それをどう表現に活かしていくかの体制を構築することが、今後の大きな課題となるでしょう。SNS上では「ちば先生の言う通り、AIに人の感情は描けない!」「漫画家という職業の重要性を再認識した」といった、人間味ある創作への共感の声が多く寄せられています。この教育システムの柔軟な変革こそが、定員割れが続いている文星芸術大学が、この先進的な取り組みで大きく巻き返しを図る鍵となるのではないでしょうか。

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