プロ野球ファンが固唾を呑んで見守るパ・リーグの覇権争いが、いよいよ最高潮を迎えています。2019年09月11日、メットライフドームで行われた首位攻防戦において、埼玉西武ライオンズが福岡ソフトバンクホークスを撃破しました。この勝利により、西武は今シーズン130試合目にして初めて首位の座を奪い取っています。リーグ連覇を狙う「獅子軍団」の勢いは、もはや誰にも止められない領域へと突入したと言えるでしょう。
この大一番で主役を演じたのは、打てる捕手として覚醒を遂げた森友哉選手です。3回裏、2死満塁という緊迫した場面で打席が回ってきました。対する相手は、浮き上がるような軌道が武器のアンダースロー右腕、高橋礼投手です。西武はこの変則右腕を苦手としており、ここで得点を逃せば試合の流れを失いかねない正念場でした。しかし、森選手は驚くほど冷静に、低めに沈む難しいシンカーを鮮やかに右翼線へと運びました。
走者一掃となるタイムリー2塁打が飛び出した瞬間、スタジアムのボルテージは最高潮に達したのです。森選手は試合後、「打てなかったら、先に凡退した源田さんのせいにしようと思っていた」と冗談を交えて語り、若武者らしい図太さを見せてくれました。SNS上では「森の勝負強さが異常すぎる」「あの低めを拾うのは天才の仕業だ」といった称賛の声が溢れ返り、ファンの興奮は試合終了後も収まる気配がありません。
驚異の「満塁男」森友哉が牽引する強力打線と連覇への道筋
森選手の満塁時における集中力は、統計で見ても驚異的な数字を叩き出しています。この日の打席を含め、今シーズンの満塁時の成績は12打数7安打、打点28という、まさに「満塁男」の名に相応しい活躍です。ここで言う「シンカー」とは、利き腕の方向へ曲がりながら落ちる球種ですが、アンダースロー投手が投げるそれは特有の軌道を描きます。あえてその難しい球を強振せず、拾い上げるように打った技術には脱帽するしかありません。
2019年08月には月間MVPを受賞するなど、森選手は現在まさにキャリア最高の状態にあります。辻監督も「力んでいたらファウルになっていた球」と、その自然体な打撃を高く評価しました。編集者の視点から見ても、プレッシャーのかかる場面で責任を背負い込みすぎず、良い意味で「割り切れる」精神的強さこそが、彼の最大の武器だと感じます。このメンタリティがチーム全体に波及していることが、逆転首位に繋がった要因ではないでしょうか。
さて、運命の決戦は翌2019年09月12日の直接対決最終戦へと引き継がれます。この試合に勝利したチームには、優勝へのカウントダウンを意味する「優勝マジック」が点灯する予定です。森選手は「気を緩めず、全部勝つつもりでいく」と力強く宣言しており、その眼差しには王者の風格さえ漂っています。黄金時代の再来を予感させる西武ライオンズが、このまま一気に頂点まで駆け抜けるのか、一瞬たりとも目が離せません。
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