かつては静まり返っていたシャッター通りが見事に再生を遂げ、今や多くの人々で賑わう新潟市中央区の「沼垂テラス商店街」。このレトロでモダンな通りで、訪れる人々の心を鷲掴みにしている名物をご存じでしょうか。その名も「沼ネコ焼」です。地元のネコをモチーフにした愛くるしい表情が特徴で、2016年に販売を開始して以来、商店街のシンボルとして不動の人気を確立しています。
この「沼ネコ焼」の最大の特徴は、新潟県産のブランド米「コシヒカリ」の米粉を贅沢に配合した生地にあります。米粉(こめこ)とは、お米を細かく砕いて粉末状にしたもので、小麦粉だけでは出せない独特の粘りと弾力を生み出すのが魔法の粉です。一口頬張れば、驚くほどもっちりとした歯応えとともに、お米本来の優しい甘みが口いっぱいに広がっていくことでしょう。
SNS上では「食べるのがもったいないくらい可愛い!」「もちもちの食感が癖になる」といった絶賛の声が相次いでいます。開発のきっかけについて、販売を担う「ルルックキッチン」の新沢明美マネージャーは、商店街のオープンから1年が経過した2016年頃に、沼垂を象徴するような喜ばれるものを作りたいと考えたそうです。地域に根ざした新しい名物を生み出そうとする熱意が、この一品には込められています。
歴史とこだわりが詰まった猫の表情に癒やされる
なぜ「ネコ」がモデルに選ばれたのか、そこには沼垂の深い歴史が関係しています。古くから市場が立ち並んでいたこのエリアでは、大切な商品を守るため、ネズミを捕まえるネコたちが重宝されてきました。現在も昭和の面影が残る路地裏を歩けば、風景に溶け込むネコたちの姿をあちこちで見かけます。そんな町の守り神とも言える存在を、特注の型を使ってお菓子として再現したのです。
中身のバリエーションも非常に豊富で、定番の小倉あんやこしあん、カスタードはもちろん、チョコフレークやカマンベールミックスといった変わり種まで揃っています。2019年09月14日現在、期間限定メニューを含めるとその種類は10種類を超えており、選ぶ楽しさも魅力の一つです。一匹ずつ異なる個性豊かな表情は、まるで実在する近所のネコたちを見ているような温かみを感じさせてくれます。
私は、この沼ネコ焼が単なるスイーツ以上の役割を果たしていると感じます。地域の歴史を「食」という形で次世代に繋げ、かつての市場の活気を現代の商店街へと引き継いでいる点は素晴らしい取り組みです。200円からという手頃な価格設定も、誰もが気軽に手に取れる優しさを感じますね。地域を愛する心が、この小さな焼き菓子を通じて全国へと広がっているのは非常に喜ばしいことです。
遠方の方でも、新潟市のふるさと納税の返礼品やオンラインショップを通じて、この味を自宅で楽しむことが可能です。通常は冷凍販売ですが、商店街の名物イベントである朝市に足を運べば、焼きたてをその場で味わう贅沢な体験も待っています。2019年09月14日のニュースとして、沼垂テラス商店街の「ルルックキッチン」や「ひとつぼし雑貨店」でぜひ、あなただけのお気に入りの一匹を見つけてみてください。
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