大相撲秋場所で隠岐の海が快進撃!34歳のベテランが見せる「集中力」と優勝争いの行方

2019年09月16日、東京・両国国技館で開催されている大相撲秋場所は8日目を迎え、土俵の上ではベテランの意地が光る熱戦が繰り広げられました。今場所の主役として熱視線を浴びているのは、東前頭八枚目の隠岐の海関です。彼はこの日、勢いのある若手の阿武咲関を圧倒し、自身初となる中日での勝ち越しを決めるという快挙を成し遂げました。

勝ち越しとは、1場所15日間のうち過半数の8勝を挙げることで、力士にとっては番付を守り、さらなる高みへ昇るための最低限かつ最大の目標です。ストレートでこれを達成したにもかかわらず、隠岐の海関の表情に浮かれた様子は一切ありません。「とにかく集中したい」と何度も口にし、自身の内側に潜む雑念を振り払うかのように、ただひたすらに目前の一番を見据えています。

対戦した阿武咲関も、これまでの隠岐の海関とは違う凄みを感じ取ったようです。立ち合いの瞬間から左腕を相手の脇に差し入れる「おっつけ」という技術を駆使し、相手に得意の形を許しません。おっつけは、相手の自由を奪いながら自分の圧力を伝える非常に高度な技術ですが、この日の隠岐の海関は攻めのスピードが格段に速く、一気に寄り切る力強さを見せつけました。

SNS上でもこの快進撃は大きな話題を呼んでおり、「34歳にして進化している」「落ち着きが半端ない」といった驚きと称賛の声が相次いでいます。若手が台頭する角界において、ベテランが技術と精神力で圧倒する姿は、多くのファンの胸を打っているのでしょう。また、無傷の連勝が続くことで「今場所の優勝争いは面白くなる」と期待するコメントも目立ち始めています。

師匠である八角理事長も、愛弟子の変化を頼もしく感じているようです。「連勝が自信に繋がり、相撲に積極性が出てきた」と分析しており、精神面の充実が良い循環を生んでいるとみています。かつて2016年09月の秋場所でも、序盤に横綱や大関を次々と破り旋風を巻き起こした彼ですが、当時は中盤以降に失速してしまいました。しかし、今の彼には当時以上の静かな闘志が宿っています。

編集者の視点から言わせていただければ、隠岐の海関の魅力は、その華麗な体格を活かした正攻法の相撲にあります。これまではどこかおっとりした印象もありましたが、今場所の彼はまるで何かに取り憑かれたような鋭さがあります。一度経験した挫折を糧に、無欲の勝利を積み重ねる姿こそ、今の相撲ファンが最も求めているドラマではないでしょうか。

34歳という年齢を考えれば、体力的には決して楽ではないはずですが、それを補って余りある経験と「集中」の二文字が、彼を別次元の強さへと導いています。台風の目として場所を盛り上げるベテランが、このまま優勝戦線の中心で輝き続けるのか。2019年09月場所の後半戦、隠岐の海関の土俵から目が離せそうにありません。

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