2019年9月21日、北海道根室市の納沙布岬沖で発生したサンマ漁船「第65慶栄丸」の転覆事故について、痛ましい速報が入ってきました。大樹漁協に所属する29トンのこの漁船には、当時8名が乗り組んでおり、荒れる海の中で懸命な救助活動が続けられています。第1管区海上保安本部の発表によれば、船内から心肺停止の状態で見つかった男性の身元が、船長である敬礼寿広さんと特定されました。
敬礼船長は根室市に住む52歳で、現場を知り尽くしたベテランだったはずですが、自然の猛威は想像を絶するものだったのでしょう。今回の事故現場となった納沙布岬沖は、潮の流れが複雑で天候の変化も激しく、プロの漁師たちにとっても非常に過酷な海域として知られています。SNS上では「どうか全員無事でいてほしい」「自然の厳しさを改めて思い知らされる」といった、安否を気遣う切実な声が数多く寄せられている状況です。
専門用語として登場する「サンマ棒受け網漁」とは、集魚灯でサンマを船の近くに呼び寄せ、巨大な網を振り下ろして一気にすくい上げるダイナミックな漁法を指します。秋の味覚を届けるために命がけで海に出る漁師たちの苦労を思うと、言葉が見つかりません。2019年9月21日現在、依然として行方が分かっていない7名の乗組員の発見に全力が注がれていますが、刻一刻と過ぎる時間に焦りを感じずにはいられません。
残る7名の早期発見を願う救助隊の懸命な捜索
海上保安庁による捜索は、事故発生から不眠不休の体制で進められており、転覆した船体の周囲を巡視船や航空機がくまなく確認しています。転覆事故において最も重要なのは、船体の中に生存者が取り残されている可能性を考慮した迅速な内部捜索ですが、荒波の中での作業は困難を極めるでしょう。船長が発見されたことは一つの進展ですが、それは同時に事態の深刻さを物語る重い事実として関係者に突きつけられています。
個人的な見解としては、日本の食卓を支える漁業の現場において、このような痛ましい事故が繰り返されないための安全策を今一度見直すべきだと強く感じます。GPSや衛星通信の発達した現代であっても、北の海の厳しさを克服するのは容易なことではありません。家族の元へ帰ることを待ちわびる人々のためにも、一刻も早く行方不明の7名が発見されることを、今はただ祈るばかりでございます。
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