健康志向の高まりを受け、食卓の定番となった赤ワイン。今、現場のプロであるバイヤーたちが最も熱い視線を送る銘柄が明らかになりました。2019年10月14日現在の調査によると、アサヒビールの「サンタ・ヘレナ・アルパカ」が、並み居る競合を抑えてブランド評価の頂点に君臨しています。
SNS上でも「安くて美味しいワインの代名詞」「コンビニで迷ったらアルパカ」といった投稿が目立ち、その圧倒的な親しみやすさが数字にも表れた形です。特に注目すべきは、一度購入した人が再び手に取る「リピート購入率」が83%という驚異的な数値を叩き出している点でしょう。
アルパカの強みは、豊かな果実味と角のないまろやかな口当たりにあります。さらに、屋外でも道具なしで開けられる「スクリューキャップ」の採用が、キャンプやピクニックを楽しむ層からも絶大な支持を得ています。日常のあらゆるシーンに溶け込む柔軟さが、首位獲得の決め手となったようです。
「無添加」を巡るサントリーとメルシャンの熱きデッドヒート
ブランド別で2位と3位に食い込んだのは、近年の健康ブームを象徴する「酸化防止剤無添加」を掲げる2大巨頭です。僅差で2位となったのはメルシャンの「おいしい酸化防止剤無添加」で、こちらはペットボトル容器の利便性がバイヤーから高く評価されました。
「酸化防止剤」とは、ワインの酸化や微生物の繁殖を防ぐために添加される亜硫酸塩などのことですが、最近ではこれを使用しないナチュラルな製法を求める声が急増しています。こうした消費者の「安心・安全」へのニーズを的確に捉えたコンセプトが、ヒットの要因と言えるでしょう。
3位のサントリーワインインターナショナルも、世界中から厳選した高品質なブドウを使用するこだわりで、バイヤーから「商品コンセプト」において最高評価を得ています。両社ともに自社サイトで「シェア1位」を掲げるほどの勢いがあり、まさに日本市場を牽引するライバル関係にあります。
EPA発効で激変する市場!2019年後半のワイン選びはどう変わる?
メーカー全体の評価に目を向けると、サントリーとメルシャンが同点首位という劇的な結果になりました。サントリーは販促提案や開発力で、メルシャンは企業イメージの良さでそれぞれ強みを発揮しています。1点差で追うアサヒビールを含め、まさに「3強時代」の幕開けです。
また、2019年2月1日に発効された日欧EPA(経済連携協定)の影響も見逃せません。これは日本とEUの間で関税を撤廃する約束で、これにより本場欧州のワインがより手頃な価格で店頭に並び始めています。実際に半数以上のバイヤーが、今後の欧州産ワインの取り扱い強化を明言しています。
編集者の視点から見れば、単なる価格競争ではなく「健康」と「利便性」がキーワードになるのは必然の流れだと感じます。ポリフェノール摂取を目的とした健康志向に加え、EPAによる選択肢の拡大。2019年の赤ワイン市場は、私たち消費者にこれまでにない豊かさをもたらしてくれそうです。
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