世界中のセレブリティを魅了するカジノ・統合型リゾート(IR)の巨頭、香港のメルコリゾーツ&エンターテインメントが、日本の象徴的な観光地である箱根で新たな挑戦を開始します。2019年10月29日、同社は神奈川県箱根町において、富裕層をターゲットにした究極の高級温泉リゾートを開発することを正式に発表しました。
このプロジェクトは単なる宿泊施設の建設に留まらず、横浜市でのIR参入を視野に入れた壮大な戦略の一環として位置付けられています。日本を訪れる感度の高い観光客が、都市部のエンターテインメントと箱根の静寂な自然をシームレスに楽しめる環境を整えることが、彼らの狙いといえるでしょう。
世界的建築家・坂茂氏が描く、箱根の新たな美学
ローレンス・ホー会長兼CEOが東京都内で行った記者会見によれば、舞台となるのは箱根登山鉄道の強羅駅周辺に位置する既存施設です。この場所を、紙の建築などで国際的に高い評価を受ける建築家の坂茂氏によるデザインで、モダンかつ温もりのある空間へとリニューアルします。
施設内には、専用テラスを備えた約35室の贅沢なスイートルームが用意される予定です。プライバシーが確保された空間で四季折々の景色を独り占めできる体験は、まさに「選ばれし者のための休息」を具現化したものといえます。建築と自然が融合するこのリゾートは、箱根のブランド価値をさらに高めるはずです。
SNS上では「強羅に坂茂さんの建築ができるなんて楽しみすぎる」「外資系資本による箱根の高級化が加速している」といった期待の声が目立ちます。世界を知るメルコが、日本の伝統的な「温泉」をどのように現代的なラグジュアリーへと昇華させるのか、多くの人々がその化学反応に注目しています。
270億円規模の投資ファンドと、大坂なおみ選手の起用
メルコの本気度は、投資規模からも伺い知ることができます。同社は270億円規模の投資ファンド「メルコ・クリエイティブ・エクスチェンジ」を設立し、これを通じて箱根のみならず、国内の別地域で通年型のスキーリゾートを開発する構想も明らかにしました。
さらに横浜IRへの参入に向けた強力な「顔」として、女子テニスのトッププレーヤーである大坂なおみ選手をブランドアンバサダーに迎えることも発表されました。彼女の持つ国際的な影響力と力強いイメージは、日本の観光産業に新風を吹き込もうとする同社の姿勢と見事にシンクロしています。
私個人の視点としても、外資による大規模な投資が日本の地方文化を刺激し、世界基準のサービスが導入されることは、観光立国を目指す上で非常にポジティブな流れだと感じます。完成時期は未定ですが、箱根の自然と世界最高峰のホスピタリティが融合する日は、そう遠くない将来に訪れるでしょう。
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