岩手の白金運輸がベトナムへ!復興を加速させる最新物流拠点「ビナ・ジャパン・シロガネ」の全貌

岩手県奥州市に本拠を置く総合物流の雄、白金運輸が大きな勝負に出ました。同社は経済発展が著しい東南アジアの心臓部、ベトナムに新たな物流拠点を開設したのです。この戦略的な一歩は、単なる企業の海外進出に留まりません。東日本大震災からの復興を物流の側面から力強く後押しする、地域経済の希望となるプロジェクトなのです。

SNSでは「地方企業が世界へ挑む姿に勇気をもらう」「岩手の港が活性化するのは嬉しい」といった期待の声が数多く寄せられています。今回、2019年夏に完成したこの新センターは、ベトナム南部のバリア・ブンタウ省にある「フーミー3特別工業団地」内に位置しています。鉄骨平屋建てで延べ床面積は約6,300平方メートルという、堂々たる規模を誇ります。

特筆すべきは、大型トラックが8台同時に作業できる「トラックバース」を備えている点でしょう。トラックバースとは、貨物の積み降ろしを行うための専用スペースのことです。ここには、現地の運営会社と2018年06月に共同で設立した合弁会社「ビナ・ジャパン・シロガネ・ロジスティクス」が、約6億円の巨費を投じて建設を進めてきました。

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世界を繋ぐ「カイメップ港」至近の圧倒的な好立地

この拠点が選ばれた最大の理由は、その立地の素晴らしさにあります。ベトナム南部で最大級の規模を誇る「カイメップ港」からわずか4キロメートルという至近距離なのです。海鋒徹哉社長は、東南アジア諸国へのアクセスの良さを強調しており、自社で手掛ける海運事業との相乗効果によって、新たな需要を掘り起こせると確信しているようです。

拠点周辺は、2019年現在、大手家具メーカーや医療機器関連の日系企業が続々と進出しているホットスポットです。白金運輸はここで、輸送だけでなく「通関手続き」の代行サービスも提供します。通関手続きとは、輸出入の際に税関へ申告し、許可を得る一連の公的なプロセスのことです。これをプロが代行することで、企業の海外展開は劇的にスムーズになります。

私は、この取り組みこそが地方創生の理想形だと考えます。地方の運送会社が自ら海外にネットワークを築くことで、地元の小さな企業でも世界市場へ挑戦するハードルが下がります。これは単なるビジネスの拡大ではなく、岩手という土地の価値を世界に接続する「架け橋」を作る作業に他ならないからです。

白金運輸は、2019年度内に鉱石加工工場向けの業務を開始し、2020年度中のフル稼働を目指しています。さらに、将来的には京浜港に頼りがちだった岩手県内企業の輸出を、大船渡港や釜石港へシフトさせる計画です。地元の港を活用した小口の混載輸出を促進することで、岩手から東南アジアへ、新しい経済の流れが生まれることは間違いないでしょう。

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