5G革命を牽引する村田製作所の超絶技術!村田恒夫社長が語る「世界を制する京都企業のDNA」

次世代通信規格「5G」の到来により、私たちの生活は劇的な変化を迎えようとしています。この巨大な波を支えるキープレーヤーとして注目を集めるのが、京都が誇る世界的電子部品メーカー、村田製作所です。2019年11月26日、同社の村田恒夫会長兼社長は、5G時代における戦略と京都企業の強みを熱く語ってくださいました。

5G通信を支える上で欠かせないのが、高周波領域に対応する素材技術です。村田社長は、携帯電話がまだ巨大だった黎明期から部品を作り続けてきた自負をのぞかせます。かつては宇宙開発や軍事用といった特殊な分野でしか扱われていなかった「ミリ波」などの高い周波数帯が、いよいよ民生用として一般に普及する時が来たと確信しているようです。

SNS上では「ムラタの部品がなければスマホは動かない」とまで称賛される同社ですが、その強みは飽くなき技術開発にあります。通信を制御する「モジュール」と呼ばれる複合部品において、長年培った材料技術を注ぎ込み、5G市場での覇権を狙っています。常に最先端の技術にアンテナを張り巡らせる姿勢こそが、同社の生命線と言えるでしょう。

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小型化の先にある「高性能化」への挑戦と戦略的M&A

電子部品の代名詞である「コンデンサ」については、もはや物理的なサイズの限界まで小型化が進んでいます。今後の主眼は、サイズを維持したまま、いかに処理能力を高めるかという「高性能化」へとシフトしていく見通しです。これについて村田社長は、自社技術に固執せず、外部の知見を積極的に取り入れる姿勢を鮮明に打ち出しています。

象徴的な動きが、2019年10月に実施された米ナスダック上場企業「レゾナント」への出資です。同社は「XBAR(エックスバー)」という、超高周波を的確に捉える画期的な技術を保有しています。自社開発だけでは突き当たりがちな技術の壁を、M&Aという形で「時間を買う」ことで突破し、次世代のフィルター開発を加速させる狙いです。

5Gの恩恵はスマートフォンだけに留まりません。工場内のロボットを制御する「ローカル5G」や、自動車の自動運転など、あらゆるモノがインターネットに繋がるIoT社会のインフラとなります。こうした製造現場やモビリティ分野でも、村田製作所が送り出す小型かつ高性能な部品が、未来を形作る重要なピースになることは間違いありません。

京都という土地が育む「とんがった」企業の生存戦略

世界に目を向けると、5Gの普及スピードは国ごとに異なります。村田社長によれば、政府が強力に推進する中国では、基地局の設置や端末の普及が驚異的な速度で進んでいるそうです。韓国や米国でも動きが活発化しており、日本では2020年の東京五輪に向け、限定的なエリアから基地局の整備が本格化していくというロードマップを描いています。

なぜ、京都からは村田製作所のような世界企業が次々と誕生するのでしょうか。村田社長は「京都には優秀な大学が多く、産学連携がしやすい土壌がある」と分析します。しかし、それ以上に重要なのは、既存の産業構造に縛られず、独自の視点で「世界で勝てる分野」を貪欲に探し続ける、京都企業特有のハングリー精神にあるようです。

編集者としての私の視点では、村田製作所の強さは「伝統と革新の絶妙なバランス」にあると感じます。長年の基礎研究を大切にしながらも、必要な時には海外のスタートアップと手を組む柔軟性。この「とんがった」姿勢こそが、変化の激しいテック業界で生き残る唯一の解なのでしょう。5Gという追い風を受け、同社の躍進はさらに加速しそうです。

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