暦が2019年11月30日を迎え、いよいよ冬の足音が近づいてきました。この季節、こたつのお供として欠かせないのが「ミカン」ですよね。現在、スーパーの果物売り場には、手で簡単に皮をむいて食べられる「温州ミカン」が所狭しと並んでいます。特に11月は、爽やかな酸味と濃厚な甘みが絶妙に調和した「早生(わせ)」と呼ばれる品種が主役を務めています。
12月に入ると、さらに甘みが凝縮された「中生(なかて)」や「晩生(おくて)」へとリレーがつながっていきます。これらは収穫時期によって呼び名が変わるもので、季節が進むにつれてコク深い味わいを楽しめるのが特徴です。ネット上では「今年のミカンは食べ応えがある!」と、そのボリューム感に驚く声が続々と上がっており、冬の訪れを舌で感じている方が多いようです。
さて、今年のミカンの出来栄えについて、主産地である和歌山県の「JAありだ」からは興味深い報告が届いています。2019年は雨が多かった影響もあり、例年に比べてサイズがひと回り大きく育っているそうです。東京都内のスーパーでは、Mサイズが8個から10個入った袋が400円前後で販売されており、2018年と比較しても1割ほど安く手に入る絶好の機会となっています。
知られざるミカンのルーツと健康パワー
私たちが日常的に食べている温州ミカンですが、その起源をご存知でしょうか。実は鹿児島県で偶然誕生したと言い伝えられています。最新の研究では、中国から伝わった「紀州ミカン」と、インドシナ原産の「クネンボ」が自然に交配して生まれたことが判明しました。古くから愛されてきたこの果実には、厳しい冬を乗り切るための栄養素がぎっしりと詰まっているのです。
特筆すべきは、免疫力を高めるビタミンCの豊富さでしょう。さらに注目したいのが、果肉を包んでいる薄皮(じょうのう)や、白い筋に含まれる成分です。ここには「ヘスペリジン」というポリフェノールの一種が含まれており、動脈硬化の予防など、血管の健康を維持する効果が期待されています。筋を取らずに丸ごと食べるのが、賢い冬の健康習慣と言えるのではないでしょうか。
ミカンの生産状況に目を向けると、和歌山県が2004年から2018年に至るまで、15年連続で収穫量・出荷量ともに全国1位の座に君臨しています。静岡県や愛媛県を加えた上位3県だけで、国内総収穫量の約半分を支えているのです。これほど安定して高品質なミカンが供給される日本は、まさにミカン大国です。安くて美味しい今年のミカンを、ぜひ積極的に食卓に取り入れたいものですね。
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