広島の街を支える金融の要、広島信用金庫から注目のニュースが届きました。2019年11月11日に発表された2019年4月1日から2019年9月30日までの単独決算によりますと、最終的な儲けを示す税引き利益が11億6200万円に達しています。これは前年の同じ時期と比較して14%ものプラス成長であり、厳しい金融環境下で見事な手腕を発揮した結果と言えるでしょう。
今回の増益を支えたのは、従来のような「お金を貸して利子を得る」という手法だけではありません。実は、住宅ローンや事業資金の貸出金利回りが低下したことで、メインの収益源である資金利益は5%ほど落ち込んでいます。この逆風を跳ね返したのが、保険商品の販売手数料や保有していた株式の売却益です。多角的な視点で収益源を確保する戦略が、数字として実を結んだ形となります。
一方で、金融機関の本来の実力を示す「コア業務純益」には課題も見受けられます。これは貸出業務などの本業から、経費や国債の売買損益などを差し引いた指標ですが、今回は前年同期比で15%減の17億円となりました。長引く低金利政策の影響が、じわじわと地域の金庫にも押し寄せている実態が浮き彫りになっています。SNS上では「地元の金庫が頑張っていて安心した」という応援の声がある一方、本業の厳しさを懸念する意見も散見されました。
編集者の視点から申し上げますと、今回の決算は広島信用金庫が「脱・金利依存」へ向けた大きな一歩を踏み出した象徴的な出来事だと感じます。これからの地域金融機関には、ただ融資を行うだけでなく、顧客のライフステージに合わせたコンサルティング能力がますます求められるはずです。地元の活力を維持するためにも、こうした柔軟な収益構造の構築は、他の信用金庫にとっても重要なモデルケースになるに違いありません。
コメント